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国分寺整備事業

このページの概要

遠江国分寺に関する各種の情報をこのページで随時お知らせします。

国分寺整備事業とは

国分寺は、今から1,200年ほど前に聖武天皇の命令によって、国が仏教の力で安定するように願って造られた寺院です。

遠江国分寺跡は磐田市役所の北方に造られ、昭和26年に発掘調査を行い、その翌年には国宝に相当する、特別史跡に指定されました。昭和40年代に環境整備を行い、以来、市街地にある史跡公園として市民の皆さんに活用されてきました。

史跡公園として整備されてから40年以上が経過し、今、遠江国分寺跡に新たな姿が求められています。将来遠江国分寺跡がどのような姿になっていったらよいか、文化庁・県・市と各専門家等で組織する「遠江国分寺跡整備委員会」で検討しています。

遠江(とおとうみ)国分寺跡(こくぶんじあと)から仏像の頭部が出土

国の特別史跡・遠江国分寺跡の再整備にともなう平成20年度の発掘調査の出土品を洗浄したところ、「塔本(とうほん)塑像(そぞう)」と呼ばれる、塔の内部を飾った仏像群のうちの1体の頭部が見つかりました。 長さ7.9cmで、復元すると全長50cmくらいの座った仏像ではないかと推定されます。

「塑造(そぞう)」という心木(しんぎ)に土を盛って造形する技法で作られたものであるため通常では残らないものですが、塔が火災にあい、素焼きの陶器のような状態になったため残ったものです。 奈良時代の仏像の出土は静岡県内で初めて、また国分寺跡からの「塔本塑像」の出土も上野(こうずけ)国分寺跡(群馬県)に続き、全国2例目という、極めて貴重な発見です。

  • 写真:頭部正面
  • 写真:頭部横面
  • 写真:復元概念図▲菩薩として復元した場合
    (復元画作成:加藤求美氏)
    (復元画監修:松田誠一郎氏)

平成18~25年度の「国分寺発掘調査成果」

平成18年度の主な成果

  1. 金堂の周辺から焼けた瓦が多量に出土し、金堂が火災にあったことがわかりました。この火災は記録にある、平安時代の819年の火災である可能性が高いと思われます。またこの火災の後、金堂があった場所には瓦を葺いた建物は建てられなかったことがわかりました。
  2. 金堂の基壇(きだん)(土台部分)の縁は木製であること、その縁の板にはヒノキやコウヤマキが使われていることがわかりました。木製の基壇は、全国の国分寺跡でもまだ数例しか確認されていません。
  3. 金堂が先に建てられ、その後回廊が建てられたことがわかりました。

平成19年度の主な成果

  1. 金堂跡の南側で燈籠(とうろう)跡が発見されました。木製の柱をもつ、古代寺院ではほかに発見例がない遺構です。
  2. 昨年度に引き続いて調査した金堂跡で、基壇の縁部分が火災にあった状態で発見され、基壇の規模や構造、縁の板の長さや厚さなどもわかりました。
  3. 回廊跡で、国分寺跡では発見例がほとんどない木製の樋(とい)をもつ排水路跡が見つかりました。

平成20年度の主な成果

  1. 国分寺のシンボルである塔跡で心柱(しんばしら)を囲む4本の柱(四天柱(してんちゅう))の1本にともなう根石(ねいし)(礎石を安定させるために下に置く石)が発見され、塔の間取りが判明しました。
  2. 講堂跡の基壇も、縁は木製であることがわかりました。また、基壇の位置が、昭和40年代の整備による復元位置より、2.5mほど南になることがわかりました。
  3. 講堂跡の北側で、これまで未発見であった僧房(そうぼう)跡(僧の寄宿舎)の存在が確認されました。国分寺には僧20人を置くことが定められており、他の国分寺の例から、東西に長い建物であると推定されます。

平成21年度の主な成果

  1. 全国初!主な建物がいずれも「木装基壇」であることが判明しました。
  2. 塔跡の大きさやようすが明らかになりました。
    塔の基壇の大きさが18m四方であることが判明
    塔の初重(1階部分)が仏像群で飾られていた
  3. 僧房の東西規模は60m以上とわかりました。
  4. 塔跡から袋井市の地名が書かれた墨書土器(墨で字が書かれた土器)「貫名宅(ぬきなやけ)」が出土しました。
  • 写真:金堂周辺から多量に出土した火災にあった瓦 (18年度)金堂周辺から多量に出土した火災にあった瓦 (18年度)
  • 写真:燈籠跡(黒いところが直径約50㎝の柱の痕跡) (19年度)燈籠跡(黒いところが直径約50㎝の柱の痕跡) (19年度)
  • 写真:現地説明会の様子(19年度)現地説明会の様子(19年度)
  • 写真:塔跡の礎石塔跡の礎石(心礎=手前、南東隅の礎石=奥)四天柱の根石=心礎の向こう側(20年度)
  • 写真:塔跡瓦集積 (平成21年度)塔跡瓦集積 (平成21年度)
  • 写真:僧房跡調査の様子(平成21年度) 僧房跡調査の様子(平成21年度)

平成22年度の主な成果

  1. 回廊は基壇の幅が約10mあり、間仕切(まじき)りのある「複廊」である可能性が高いことがわかりました。
  2. 塔は、深い地盤改良を施した部分と、浅い地盤改良を施した部分などがあり、軟弱な地盤を克服し、工夫して塔を建てたことがわかりました。
  • 写真:回廊跡を発掘した様子回廊跡を発掘した様子(平成22年度)
  • 写真:発掘調査の様子発掘調査の様子(平成22年度)

平成23年度の主な成果

  1. 回廊の基壇も木装基壇であることが判明しました。基壇の構造がわかった塔・金堂・講堂・僧房・回廊のいずれもが木装基壇という、国分寺以外の寺院を含めても全国的に例がない寺院であることが明らかとなりました。
  2. 東回廊も火災にあったことが判明し、塔・金堂・回廊が焼ける大規模な火災があったことがわかりました。
  • 写真:回廊跡を発掘した様子回廊跡を発掘した様子(平成23年度)
  • 写真:回廊跡から出土した瓦回廊跡から出土した瓦(平成23年度)

平成24年度の主な成果

  1. 国分寺を囲んでいた築地塀(ついじべい)があった部分を発掘したところ、塀の基礎にあたる部分の良好な版築が検出されました。版築は土を固く叩きしめながら交互に積む工法で、築地塀は版築で壁を造り屋根に瓦をのせた、格式の高い寺院に使われる塀です。
  2. この版築の土の中から国分寺の瓦が見つかり、築地塀は塔や金堂などの中心的な建物よりも後に建てられたことがわかりました。
  • 写真:築地塀跡の発掘調査状況築地塀跡の発掘調査状況(平成24年度)
  • 写真:発掘された築地塀の基礎部分発掘された築地塀の基礎部分(平成24年度)

平成25年度の主な成果

  1. 発掘した区域の東部分で、地表から数㎝の深さから、黄褐色(おうかっしょく)の硬い地山(じやま)が幅約3mで、南北方向に続いて現れました。これまでの周辺の発掘調査成果から、ここが東築地(ひがしついじ)(国分寺の東側を囲んでいた築地塀(ついじべい))の跡と想定することができます。
  2. このほか、近世末から近代のころと思われる礎石を使った建物の跡や、近代と思われる鍛冶関連の遺構、太平洋戦争中の防空壕の跡なども見つかりました。
  • 写真:築地塀跡(東築地)の想定地(奥側)と防空壕跡(平成25年度)築地塀跡(東築地)の想定地(奥側)と
    防空壕跡(平成25年度)
  • 写真:鍛冶関連遺構(かじかんれんいこう)(近世末~近代)(平成25年度)鍛冶関連遺構(かじかんれんいこう)
    (近世末~近代)(平成25年度)

平成26年度の主な成果

  1. 僧房跡で、基壇の西端付近が確認され、基壇の規模は東西約66m(南北は約13.5m) であることがわかりました。
  2. 講堂跡では基壇の北東隅部分が検出され、掘込地業の北端と東端、講堂が廃絶した時の木装基壇の板を固定していた柱の跡が2基検出されました。また、講堂は火災にあっていないことが再確認されました。
  • 写真:僧房跡基壇の断面(平成26年度)僧房跡基壇の断面(平成26年度)
  • 写真:講堂跡を発掘したようす(平成26年度)講堂跡を発掘したようす(平成26年度)

発掘調査現地説明会

発掘調査を行なった際には、調査現場の公開と調査成果の現地説明会を開催しました。これまでに行なった説明会の資料は下記のとおりです。なお、発掘調査は平成26年度で終了し、平成27年度末に調査報告書を刊行しました。また、これまでの調査成果をもとに、国分寺跡の再整備計画について検討しています。

遠江国分寺跡の発掘調査報告書を販売しています

平成18年度 遠江国分寺に関するアンケート調査の結果

平成17年度より磐田市では、遠江国分寺跡の再整備にむけて、さまざまな事業をはじめました。そのうちの一つに、遠江国分寺に関するアンケート調査があります。遠江国分寺 がどの程度知られているか、国分寺跡が市民の皆様からどのように利用されているのか、今後どのような姿になっていったらよいと考えているか、市内の文化財がどの程度知られているか、などを把握することを目的として行いました。その調査結果を報告します。

回答いただいた貴重なご意見・ご提案は、十分に検討し、今後の遠江国分寺跡整備の基礎資料として活用していきたいと考えています。ご協力いただいた市民の皆様に厚くお礼申し上げます。

調査の概要

調査対象地域 磐田市全域
調査対象 市内在住の満20歳以上市民の3,000人
調査期間 平成18年8月~9月
調査方法 往復郵送方式(対象者に調査票を郵送し、記入後返送してもらい回収)
回収数 1,593票(53.1%)

調査結果

遠江国分寺ワークショップ

遠江国分寺跡の将来計画を作っていくため、市民を主体としたワークショップ(意見交換会)を平成18年度に開催しました。

第1回遠江国分寺ワークショップ

写真:第1回遠江国分寺ワークショップ7月29日(土)に、磐田市役所西庁舎及び遠江国分寺跡にて、開催されました。詳しい内容は、「遠江国分寺ワークショップだより 創刊号」(PDF)でご覧ください。

第2回遠江国分寺ワークショップ

写真:第2回遠江国分寺ワークショップ9月2日(土)、磐田市役所にて「第2回遠江国分寺ワークショップ」が開催されました。 今回からグループ検討がはじまりました。

前回の遠江国分寺ウォッチング(現地の点検)の資料を使いながら、グループで遠江国分寺跡の良い点、改善すべき点について話し合いながら図面にまとめ、最後にグループ毎に成果を発表しました。

第3回遠江国分寺ワークショップ

写真:第3回ワークショップ9月30日(土)、磐田市役所にて「第3回遠江国分寺ワークショップ」が開催されました。 いよいよ、今回から遠江国分寺の将来についてのグループ検討がはじまりました。

将来、国分寺跡がこうなってほしい!国分寺跡でこんなことをしたい!という意見を話し合いながらテーマをまとめ、最後にグループ検討の成果を発表しました。

第4回遠江国分寺ワークショップ

写真:第4回ワークショップ11月25日(土)、ワークピア磐田にて「第4回遠江国分寺ワークショップ」が開催されました。 第3回活動で考えた、遠江国分寺跡の将来のイメージから一歩進んで、こんな利用がしたい、そのためにこんな施設がほしい、という具体的な意見を出し合いました。

それらの意見を今回と次回で図にまとめていきます。最後にグループ検討の成果を発表しました。

第5回遠江国分寺ワークショップ

写真:第5回ワークショップ1月20日(土)、磐田市役所にて「第5回遠江国分寺ワークショップ」が開催され、本ワークショップが無事終了しました。今回は、遠江国分寺跡の将来像についての検討の集大成として構想図を完成させました。

さらに整備後の市民の管理運営への関わり方についてグループで話し合いました。各グループの意見がまとまりましたので、その成果を皆様にお知らせします。

受付時間・窓口(問い合わせ)

受付時間 午前8時30分~午後5時15分
休日 土・日曜日,国民の祝日(休日),年末年始
磐田市教育委員会 文化財課(磐田市埋蔵文化財センター内) 電話:0538-32-9699

情報発信元
磐田市教育委員会 文化財課(磐田市埋蔵文化財センター内)
電話番号:0538-32-9699

受付時間:午前8時30分~午後5時15分

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