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磐田文化財だより 第15号

「地域史編さん室」が開設されました

~地域史の編さんとれきし歴史もんじょかん文書館(仮称)の準備を行います~
写真:竜洋支所の2階です
竜洋支所の2階です 平成17年4月に磐田市、福田町、竜洋町、豊田町、豊岡村の5市町村が合併して新しい「磐田市」が誕生しました。旧5市町村は、海、山、川と自然に恵まれ、農業・工業などの産業も盛んな地域です。

行政区域は違えども磐南という同じ地域に歴史を刻んできたところから、同じような歴史があると思いきや、それぞれが独自の歴史と文化を育んできました。旧5市町村それぞれ違う顔があり、だからこそ地域が歩んできた歴史「地域史」をまとめる意義があると考えられ、地域史の編さん業務が行われます。

この4月から竜洋支所の2階に移り、昨年までの竜洋町史編さん室と豊田町史編さん室を「地域史編さん室」の名称に改め、地域史の編さん業務のほか、歴史文書館の準備も行います。

地域史編さんの業務

地域史編さん室の様子 竜洋町史、豊田町史、福田町史の編さんを行っています。

~竜洋町史~

写真:地域史編さん室の様子平成18年度に「資料編Ⅰ(近世・中世・古代・考古)」を発行し、平成20年度に通史編を発行する計画です。

今後の調査計画としては、掛塚の街中調査を進めていきます。また、明治時代から昭和初期(戦前くらいまで)の写真を探しています。掛塚みなと湊に船が出入りする様子や掛塚の町並みなどの写真をご存知の方は、ぜひご連絡ください。

~豊田町史~

平成19年度に「旧豊田町郷土資料目録第5集」を発行し、平成23年度までに資料目録を第10集まで発行する計画です。 現在、旧い井どおり通村・富岡村やとつか十束村などに関する資料を調査しています。

~福田町史~

資料編と通史編を発行する予定です。今後は、静岡県史調査資料をはじめ特に旧福島村関係資料を調査していきます。

歴史文書館とは

写真:貴重な資料を収集、保存していきます 貴重な資料を収集、保存していきます 現在、市では市内に残る貴重な文書や写真、公文書などを永久に残していこうと「歴史文書館(仮称)」の開設に向けた計画を進めています。これから、早期オープンを目指し、準備を本格化していきます。

どんな資料を集めるの?

(1)公文書・行政刊行物

行政機関が作成した公文書は、作成後一定期間保存することが義務付けられています。この保存期間が満了した公文書を、その文書を作成した所管課から移管を受け、その中で特に歴史資料として重要なものを保存していきます。

(2) 地域資料

地域の残る古文書や絵図・写真などの資料を保存していくことはもちろんのこと、明治から現在までの個人・団体の記録や地域に関する刊行物など、「磐田市域」の歴史にかかる重要な資料も収集・保存していく予定です。

集まった資料は、公開されるの?

収集した資料は、一定の基準に基づいて選別し、保存すべきであると決まった資料は、科学的な方法で保存処理を行ってから、最適な保存方法によって管理することになります。保存処理の済んだ資料は、調査研究され、その成果を公表するとともに、公正な公開基準を設け、公開できる資料は積極的に公開していく予定です。

今後、条例・規則の制定や資料の収集基準・選別基準の作成などを行った後、ぼうだい膨大な保存資料を科学的に選別・分類し、登録する作業を行っていきます。その作業には何年くらいかかるのか不明ですが、分類整理・登録事務が済んだ資料から公開できるように作業を進めてまいります。 地域史編さん室の活動は市内全域を対象としています。磐田市の歴史を古文書などからひもといていく業務をこれからも着実に、積極的に行っていきますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

◆地域史編さん室 電話0538(66)9111 FAX0538(66)9722

思わず人に話したくなる磐田の文化財 第14回:長者屋敷遺跡編編

写真:長者屋敷遺跡周辺図 貴長者屋敷遺跡周辺図

今回は長者屋敷遺跡(寺谷)を紹介します。この遺跡は、昭和54年に県の史跡に指定されています。

長大な土塁と濠

写真:土塁(右側)と内濠(中) 土塁(右側)と内濠(中)

長者屋敷遺跡は、磐田市街の北方約7km、磐田原台地西縁近くに位置しています。史跡公園として整備されており、自由に見学できます。

公園内に入ると、まず高さが3mに及ぶ土塁が訪れる人の目を引きます。空から見ると、土塁はほぼ長方形をしており、その規模は東西約100m南北約80mを測ります。さらに、土塁に沿って内側には、幅約3m深さ2mの濠が巡らされています。濠の底から土塁を見上げると、規模の大きさに圧倒されます。土塁は南辺中央部と北東隅で途切れており、出入り口であったようです。  

こうした長大な土塁や濠の存在は、長者屋敷遺跡が大土木工事によって造られたことを物語っています。県内でも他に例を見ない構造を持つこの遺跡は、一体いつ、何のために造られたのでしょうか?

ナゾ多き遺跡

長者屋敷遺跡は、「長者屋敷」の小字が示すように、地元では古くから地域の有力者が住んでいた場所であったと考えられていたようです。かつては、土塁や濠の形から、中世の居館であるとされてきました。

しかし、昭和44年(1969)に一部が発掘されると、意外な事実が明らかになりました。調査で土塁内側の北東で掘立柱建物跡が2棟確認されました。内、1棟は全体の形が判明しており、南北約16.5m東西約5.5mの規模が大きい建物で、土塁と方向を揃えて建てられていました。大型の建物の存在は、大きな権力をもった人が居たことを示しています。また、発見された土器から、この遺跡が古墳時代末から奈良時代(約1300~1200年前)に使用されていたことが分かりました。出土した土器はほとんどがすえき須恵器と呼ばれるもので、当時の一般集落の遺跡とは異なっていました。

これらのことから、長者屋敷遺跡は周辺地域一帯を治めていた豪族の居館であったとも考えられています。また、地方の役所としての役割も兼ねていたのかもしれません。ナゾはまだまだ深まります。遺跡のすべてが明らかになる日が楽しみです。

好評発売中 『竜洋町史資料編Ⅱ近現代』好評発売中です

写真:好評発売中『竜洋町史』の第2冊目になる『竜洋町史資料編Ⅱ近現代』は明治維新から平成の大合併までの旧竜洋町域に関する資料を掲載しています。本編は674ページで485点の資料を収録し、資料1点ごとに解説を加えました。別編(データ編)は212ページで、旧竜洋町の財政データ、統計データ、教育関係のデータ等を収録しています。価格は4,000円(税込)です。

また、完売しておりました『竜洋町史民俗編』(税込4,000円)も増刷し販売しておりますので、この機会にぜひお買い求めください。いずれも販売場所は磐田市埋蔵文化財センター、なぎの木会館、地域史編さん室(磐田市竜洋支所2階)です。

竜洋地域所在文書目録第4集』(税込800円)、『旧豊田町郷土資料目録第4集』(税込1,500円)も平成18年3月に完成し磐田市埋蔵文化財センターと地域史編さん室で販売しています。

コラム -全国国分寺サミット開催- 神谷英雄

写真:遠江国分寺全景(CG) 遠江国分寺全景(CG)

皆さん、市役所の北側に遠江国分寺というお寺が、今から千年以上前に建てられていたということをご存知でしょうか。当然知っているという方も多いでしょうが、現在、お寺の名残としては塔のそせき礎石などが残るのみで、現地に行ってもお寺があったことをイメージするのは難しいです。この国分寺跡は国の特別史跡として指定されていますが、まだまだその価値が知られていないのが現状です。

今回、この地域の宝について考え、まちづくりに生かすために第5回全国国分寺サミットを今年の11月11日(土)・12日(日)に磐田市で開催します。11日にはアミューズ豊田で基調講演・パネルディスカッションを行い、12日には国分寺跡で国分寺まつりを開催します。9月からは国分寺跡の発掘調査も始まり、国分寺まつりでは、実際の発掘現場を見ることもできます。その他にも楽しいイベントを予定していますので、ぜひ11月は全国国分寺サミットにお越しください。

編集後記

だいぶ暑くなってきました。
学生たちも冬の制服から夏の制服へ衣替えし、季節の移り変わりを感じます。
今月はサッカーのW杯も始まります。皆さん、夜更かしなどして体調を崩さないよう注意しましょう(ひ)

情報発信元
磐田市教育委員会 文化財課(磐田市埋蔵文化財センター内)
電話番号:0538-32-9699

受付時間:午前8時30分~午後5時15分

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