磐田のみどころ

磐田市役所 ホーム > 磐田のみどころ > 文化財 > 磐田文化財だより 第17号

磐田文化財だより 第17号

企画展 徳川家康と近世の磐田 ~中泉御殿跡発掘調査より~

写真:中泉御殿跡発掘調査写真:中泉御殿跡発掘調査

ただいま中央図書館で開催中

平成15・16年度にかけて御殿・二之宮(ごてん・にのみや)遺跡の第84次調査が行われました。御殿・二之宮遺跡は弥生(やよい)時代から江戸時代まで営まれた遺跡ですが、今回の調査では、徳川家康によって建てられた中泉御殿(なかいずみごてん)の構造とその変遷の一部が明らかになりました。企画展では、発掘調査の成果とともに徳川家康と磐田のかかわりについて紹介しています。8月27日(日)まで磐田市立中央図書館展示室で開催しています。
また、8月20日(日)には講師に織豊期城郭(しょくほうきじょうかく)研究会の加藤理文氏をお招きして「徳川家康と近世の磐田」をテーマに記念講演会を開催します。皆さんお誘いあわせの上、ご来場ください。

中泉御殿とは

中泉御殿は徳川家の東海道を往復する際の宿泊・休憩用の館ですが、軍事的な役割も持っていた施設でした。御殿は天正(てんしょう)15年(1587)ごろに建てられたと推定され、中泉府八幡宮の神主等を務めた秋鹿(あいか)氏が、家康に献上した屋敷地に建設されました。御殿の敷地は約1万坪と伝えられ、絵図などから敷地の北側を中心にどるい土塁と堀が築かれていたことがわかります。
御殿は家康没後も維持されましたが、寛文(かんぶん)10年(1670)になって廃止されました。

主な展示物

写真:御殿で使われていた瓦 上:御殿で使われていた瓦
下:伝馬朱印状
写真:伝馬朱印状

御殿・二之宮遺跡出土品(国府関連資料:ぼくしょ墨書土器など)
中泉御殿出土品(御殿瓦、陶磁器)
徳川家康・御殿関連資料(古文書、絵図)

写真:中泉八幡宮領絵図(秋鹿成文氏所蔵)
中泉八幡宮領絵図(秋鹿成文氏所蔵)

展示解説します

土・日曜日は文化財課職員が随時説明いたします。展示内容についてお気軽にご質問ください。地域の歴史について調べている小中学生の皆さんのご相談にも応じます。

企画展

とき 7月29日(土)~8月27日(日)
午前9時~午後6時(火~金)
午前9時~午後5時(土・日)
ところ 中央図書館展示室
入場無料
休館 月曜日及び8月25日(金)
交通 遠鉄バス二俣山東行き図書館前下車徒歩1分

講演会 テーマ「徳川家康と近世の磐田」

とき 8月20日(日)午後2時~4時(開場 午後1時30分)
ところ 中央図書館 視聴覚ホール
講師 加藤理文氏(織豊期城郭研究会)
定員 先着150名
申し込み 電話で文化財課0538-32-9699

思わず人に話したくなる磐田の文化財

第16回:善導寺(ぜんどうじ)大クス編

写真:大クス(南西側から):「このぉ~木、何の木~♪」とCMソングを口ずさみたくなるのは、私だけではないはずです!! 大クス(南西側から)

今回は中泉にある善導寺大クスを紹介します。磐田駅北口から左手に見えるこの大木は昭和34年4月に県の天然記念物に指定されています。 :「このぉ~木、何の木~♪」とCMソングを口ずさみたくなるのは、私だけではないはずです!! お墓の目印に植えられた!?

今では駅北口のシンボルともいえるこの大クスですが、元々は善導寺(東大久保へ移転)の境内にあり、墓所の目印として植えられたと伝えられています。これを裏付ける資料は残っていませんが、大クスの樹齢は700年といわれているため、もしかするとそのお墓には鎌倉時代の高貴な身分の人物が葬られていたのかもしれません。

常緑樹だけど・・・

 

クスノキは1年を通じて緑の葉を保つ常緑樹ですが、4月中旬から5月上旬の間に新しい葉に生え変わります。(古い葉は落葉樹のように“紅葉”もします)
善導寺の大クスは、南北約33m、東西約28mの範囲に枝を広げているため、春先に一斉に落葉する様は壮観ですが、掃除をするのもかなり大変です。

日本でもっとも大きくなる樹木クスノキ!!

写真:下から見上げた大クス:何か癒されるような生命の力を感じませんか?下から見上げた大クス

クスノキは長寿を誇る木です。長生きのひけつ秘訣は虫が苦手な香りを持つことで、シナモンも同じ仲間です。幹や根等からは虫除けとして使用される樟脳(しょうのう)が採取されます。

背はあまり高くなりませんが、幹はとても太くなり、緑の国勢調査ともいわれる全国巨樹巨木林調査の第6回調査(平成11・12年実施)で巨木ベストテンに1位と2位を含め6本がランクインしています。(ちなみに、2位は熱海市の来の宮神社のクスノキ) 善導寺の大クスもこれらの巨木ほどではありませんが、高さ28m、根回り29m(上部で13m)、目通り周囲9mを測っています。

何か癒されるような生命の力を感じませんか?

九州にも“善導寺大クス”が!!

“善導寺大クス”は磐田以外にもあり、福岡県の久留米市にある善導寺は浄土宗の大本山の一つ(磐田の善導寺は同じ浄土宗京都知恩院の末寺)というお寺で、境内に大クス(県指定天然記念物)が、こちらは2本も所在しているようです。磐田の大クスのちょっと先輩(樹齢約800年)らしいので、九州旅行などの際に一度訪れてみるのはいかがでしょうか?

一口メモ

クスノキは漢字で「樟」とも「楠」ともあらわせますが、中国で「楠」は本来タブノキを意味しているようです。「樟」を使用した方が誤解が生まれず分かりやすいかもしれません。

遠江国分寺(とおとうみこくぶんじ)に関するアンケート調査にご協力お願いします!!

写真:遠江国分寺跡(南から) 遠江国分寺跡(南から)

遠江国分寺跡は、磐田市役所と磐田南高校の間にある大きな公園です。昭和27年に国の特別史跡に指定されてから、史跡公園として活用されてきました。現在磐田市では、国分寺跡を市民の皆さんが活用できるための新たな整備を考えています。国分寺跡が将来どんな姿になっていったらよいのか、ご意見を伺うためアンケート調査を実施します。

アンケート調査の対象は、無作為に抽出した市内在住の20歳以上の男女3,000人の方です。アンケートがお手元に届いた際には、ご協力をお願いします。
また、『遠江国分寺ワークショップ』(意見交換会)も開催しています。興味がある方は文化財課までお問い合わせください。

コラム -祇園祭(ぎおんまつり)- 渡邊武文

写真:長刀鉾の辻まわしの様子 長刀鉾の辻まわしの様子

先日、私は祇園祭を見に京都に行きました。祇園祭は八坂(やさか)神社の祭礼で、始まりは今から約1,150年前に遡(さかのぼ)ります。全国各地で発生した疫病(えきびょう)の流行を抑えるために、神泉苑(しんせんえん)(現在は二条城(にじょうじょう)の南にある)で行われた「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が起源とされます。
祭りは、7月に約1ヶ月間かけて行われます。

私は、祇園祭の中で一番の盛り上がりをみせる、宵山(よいやま)(14~16日)と山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)(17日)を見物しました。各町から出された計32基の山と鉾は、それぞれに個性的な姿をしていて親しみが湧きました。また、巡行時の「辻(つじ)まわし」は必見だと思います。そして、「コンチキチン」の音色で有名な祇園囃子(ぎおんばやし)が祭の雰囲気を醸(かも)し出していました。あいにくの天気でしたが、それでも大勢の見物客で賑わっており、日本を代表する祭であることが実感できました。

さて、祇園祭は、京都だけで行われているわけではありません。私達に身近な見付の淡海国玉神社(おうみくにたまじんじゃ)でも行われており、7月7日に私も見物に行きました。規模の違いこそあれ、私たちの地域の歴史を知るには大切な行事です。こちらの方にも、是非、足を運んでみてはいかかでしょうか!

編集後記

企画展で中泉御殿跡の調査結果を中心に徳川家康について紹介しています。徳川家康といえば歴史上の大人物、教科書だけの存在と思えば、意外に磐田とのかかわりが深い人物です。ぜひ一度企画展まで足を運んでみてください。(ひ)

ページの先頭へ

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの構成について、ご意見・ご要望などがありましたら下記に入力してください。
入力内容への個別の回答はできかねますのでご了承ください。

このアンケートフォームは、磐田市ホームページに関するご意見をお聞かせいただくものです。
市政に対するご意見、お問い合わせなどはこちらへお寄せください。ご意見・お問い合わせ