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磐田文化財だより 第19号

第5回全国国分寺サミットin遠江を開催

写真:遠江国分寺想像図(CG復元図) 写真:遠江国分寺想像図(CG復元図) 遠江国分寺想像図(CG復元図)

国分寺とは

国分寺は、奈良時代の天平13年(741年)、聖武天皇が国ごとに僧寺・尼寺を造るように命じて造られた寺院です(国分寺建立の詔)。全国60数カ国に建立され、遠江では、国府があった磐田の地に建てられました。遠江国分寺は8世紀後半に完成したと考えられ、近年の発掘調査では平安時代の中ごろまで続いていたことがわかっています。

全国に建てられた国分寺も現在では、国分寺跡として残るのみで、国によってはその所在地がはっきりとしないところもあります。 遠江国分寺は、現在市役所の北側に公園として整備されています。金堂や塔の跡がよくわかり、全国でも貴重な遺跡として国の特別史跡に指定されています。

皆さんお待ちしております

国分寺跡が多くの方々に親しまれ、地域づくり・まちづくりに活用していただくため、皆さんと国分寺跡の整備について考え、共に語り合う場として、今年11月に「第5回全国国分寺サミットin遠江」を開催します。

サミットでは国分寺整備についての講演のほか、各種イベントを開催しますので、ぜひ皆さん会場に足を運んでみてください。

第5回全国国分寺サミット
とき 平成18年11月11日(土) 13:00~17:00
ところ アミューズ豊田ゆやホール 入場無料
内容 ○ 基調講演
講師:安原啓示氏 京都造形芸術大学客員教授
テーマ:「国分寺跡整備の歩み~活きた史跡整備を求めて~」
○ パネルディスカッション
テーマ「国分寺へ行こう ~国分寺跡を活かしたまちづくり~」
コーディネーター 安原啓示氏
パネラー 栃木県下野市長、新潟県佐渡市長、愛知県豊川市長
福岡県みやこ町長、磐田市長
遠江国分寺まつり
とき 平成18年11月12日(日) 10:30~15:00
ところ 遠江国分寺史跡公園
内容 発掘体験(国分寺跡)、体験事業(勾玉づくり、火おこしなど)
国司訪問(奈良時代の衣装に扮し当時の様子を再現)、餅投げ
塔の高さを再現(クレーンで七重の塔約66メートルの高さを再現します)
ステージショー(掛塚祭屋台囃子、磐田第一中学ブラスバンド、児童合唱団〔とんぼ・満徳寺〕、高橋忠史コンサート)、物販ブース
展示会「遠江国分寺展」
とき 平成18年11月5日(日)~11月19日(日)
ところ アミューズ豊田展示ホール
内容

遠江国分寺出土資料及び 遠江国府関係資料を展示

写真:墨書土器「講院」 墨書土器「講院」

思わず人に話したくなる磐田の文化財

第18回 掛塚祭屋台囃子編

今回は掛塚祭屋台囃子を紹介します。掛塚祭屋台囃子は昭和45年6月に静岡県の無形民俗文化財に指定されました。

写真:豪華絢爛な屋台 豪華絢爛な屋台

掛塚まつり、つまり貴船神社の「神輿の渡御(おわたり)」は、年に1度、御神体が神社から、御仮宮に出て、氏子の若衆が屋台を曳いて神輿の供をする神事です。
貴船神社は、京都の貴船神社を勧請したとされ、社伝によれば「天正4(1576)年に社殿が再建され」ていることから、創建は室町時代と推定されています。
ところで、貴船神社は静岡県内にどれくらいあるか知っていますか?県内に29社ありますが、そのうち20社が大井川以西にあります。さらにその分布を調べると、貴船神社やこれにまつわる神社は、天竜川流域に実に13社あります。これは、貴船神社が主として廻船の航海安全を祈る神社であることと関わりがあるようです。

優雅な屋台囃子と豪華絢爛な屋台

江戸時代の掛塚は、廻船業中心として栄えた豊かな港町でした。祭の屋台も豪華絢爛たるもので、名工の刻んだ彫刻と精巧な刺繍を施した天幕で飾られ、美術工芸の粋が結集されています。この豪華な屋台が華麗なお囃子で、堤燈をきらめかせながら巡航する様子は見物する人たちを魅了します。

掛塚まつりの屋台囃子は、優雅で静かな御公家囃子、威勢のいい入船囃子など数種類あり、曳き廻される屋台の中で大太鼓・小太鼓・横笛等により演奏されます。

お囃子は言い伝えによれば南北朝時代、後醍醐天皇の皇子・宗良親王が遠江国井伊谷に向かわれるため、延元3年(1338)に伊勢の大湊を軍船で出航、遠江沖で暴風にあい宗良親王の船が遠州白羽湊に漂着しました。海難を逃れた宗良親王は、目的地の井伊谷に向かう途中、貴船神社の祭典に出会い、村人は貴人を迎え大いに歓待、皇子の前途の隆昌を祈願しました。この折りに、随員の中御門中納言なにがし某により御公家囃子が伝授されたのが始まりとされています。

また、掛塚祭の屋台ですが、全国各地の山車祭りの始まりをみると、滋賀県長浜市(天正2年)、愛知県犬山市(寛永18年)など16世紀後半~17世紀に初現を見ることができます。この後、18世紀~19世紀には豪華な山車(屋台)、練り物(装飾)が普及、発展したとされています。港町として栄えた掛塚でもこの波に乗り、屋台(山車)祭りが行われていったと考えられています。

今年の掛塚まつりは10月21日(土)、22日(日)に行われます。

小さな博物館(10~12月) 遠江国分寺跡

市役所市民ホールの「小さな博物館」の展示品が10月2日から変わります。
遠江国分寺跡は、市役所北側にあります。今年9月から、本格的な発掘調査が始まっており、昭和26年以来55年ぶりに地中から姿を現します。

遠江国分寺は金堂(本尊を安置する場所)を中心に北側に講堂、西側に七重塔、南側に中門を配し、その南側に南大門。回廊が中門と金堂を結ぶ形の伽藍配置であったことが知られています。この伽藍を南北253m、東西180mの築地塀(屋根をのせた土塀)がめぐっていたようです。(1ページ目のCG想像図参照)

国分寺跡からは、瓦が大量に出土しています。また、僧・尼が日常使っていたものや仏具にかかわる土器なども発見されています。

  • 写真:軒平瓦(下)と軒丸瓦 軒平瓦(下)と軒丸瓦
  • 写真:土器(奈良~平安時代) 土器(奈良~平安時代)

コラム -発掘はつづく- 大村至広

写真:第98次調査検出遺構 第98次調査検出遺構

土器や瓦が出土しています 今年の夏の展示会で、平成15・16年度に行った御殿・二之宮遺跡第84次発掘調査の成果を発表しました。徳川家康の建てた中泉御殿の主殿域が発見されるなど注目を集めた調査です。

その第84次調査から約1年半が経過しました。その後も発掘調査を重ね、これまでに98次まで調査を行いました。第98次調査では、平安時代頃の建物跡や、井戸、幾筋もの溝状遺構を検出しました。現在も発掘中です。

発掘を行っても必ずしも大発見があるとは限りません。地道な成果の積み重ねによって明らかになる事実もあります。発掘調査には市民の皆様のご理解・ご協力が不可欠ですので、今後ともよろしくお願いいたします。

編集後記

今回掛塚祭屋台囃子を取り上げましたが、お祭の季節になりました。各地域でお祭の準備や笛、太鼓の練習で、町中がにぎやかになってきました。もうお祭がまちきれないという人が、きっとたくさんいることでしょう(ひ)

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