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磐田文化財だより 第43号

AKAMATSU Spatial Art 08

今月号では旧赤松家記念館にて10月11日(土)より開催される企画展示「AKAMATSU Spatial Art 08について紹介します。

写真:ハジマリのカタチ【作品名】ハジマリのカタチ(2007年 旧赤松家にて)

AKAMATSUとは?

この企画展は明治の薫り漂う旧赤松家記念館と、新進気鋭の金属・ガラス工芸作家の集う新造形創造館の共催企画であり、双方の持ち味を生かした展示が旧赤松家記念館の随所で行われます。

「Spatial Art」とは「空間芸術」の意であり、市・県指定文化財「旧赤松家」の持つ独特の空間の中で、新造形創造館の作家陣が腕を奮い、表現するものです。明治時代の土蔵やレンガ塀、母屋跡など、それぞれの空間の持つ雰囲気と作品のコラボレーションをお楽しみ下さい。

初公開です!

写真:対面同席五百生 【作品名】対面同席五百生(2007年)

今回展示される作品は、新造形創造館作家の新作です。今回の企画に合わせて作成されたため、どこよりも早く、この赤松家の中で見ることができます。 (※写真は全て去年の作品です。)

また、これらの作品は赤松家の空間に合わせて作られているため、赤松家の中で鑑賞するのが一番その持ち味を引き出せるのです。

こんなところにも!

写真:たまねぎ達の住む時間 【作品名】たまねぎ達の住む時間(2007年)

前述のとおり、旧赤松家記念館のあちこちで展示が行われ、「え?こんなところでも?」というような場所でも展示がされています。右の写真も、去年、蔵の雑庫の中で展示された作品です。

このように、普段は来館者が入らない場所や何となく気にしていなかった所にも展示をしていきますので、いつもと雰囲気の違った旧赤松家記念館をお楽しみ下さい。

常設展示もご覧下さい!

写真:旧赤松家記念館旧赤松家記念館写真:Life【作品名】Life(2007年)

残暑も過ぎ、秋の気配が深まるこの10月は絶好の散策日和です。
常設展示や庭園も充実しておりますので、企画展と一緒にお楽しみ下さい。
特にこの季節、庭園の樹木がもっとも彩(いろどり)を増す時期ですので、旧赤松家記念館までふらりと散策へ出られてはいかがでしょうか?

皆様のお越しをお待ちしております。

展示期間:平成20年10月11日(土)~10月26日(日)
※期間中の休館日:14日(火)、20日(月)
連絡先:TEL・FAX 0538-36-0340

みんなに話したい「わたしの好きな文化財」(5)

~岩室中世墳墓群(いわむろちゅうせいふんぼぐん)/姿を現した重厚な集石墓(しゅうせきぼ)~

写真:石積みお墓の側面に築かれた見事な石積み

5回目の担当は、渡邊です。今回は、豊岡地区敷地(しきじ)にある、岩室中世墳墓群を紹介します。平成17年10~12月にかけての調査で、一の谷(いちのたに)中世墳墓群(見付)と並び、磐田市を代表する中世の大規模な墓域の内容が明らかになってきました。

地下に眠る巨大寺院

獅子(しし)の鼻のような岩がそびえる、珍しい景色で有名な獅子ヶ鼻(ししがはな)公園。かつて、この地には古代~中世にかけて「岩室寺(いわむろでら)」と呼ばれる山岳寺院がありました。鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)配下の武士が、この岩室寺に対し、不和となった弟・義経(よしつね)が周辺に潜んでいないか探させた記録があり、遠江(とおとうみ)でも、かなり有力な寺院であったようです。山深い現地には、今でも往時の痕跡(こんせき)を見ることができます。

姿を現した中世のお墓

岩室中世墳墓群は、この寺院に関係した人々のお墓であったようです。標高511mの本宮山の南斜面に立地し、岩室廃寺のすぐ近くに位置します。初めて現地に行った時、道路によって切り通された丘の上に、幾(いく)つかのお墓があるのを見て、「こんな急なところで調査をするのか!?」と思わず、転落事故の心配をしてしまいました。やがて地中から姿を現した中世のお墓は、大きいもので約2.7m四方、高さ0.6mを測り、とても立派な石積みで築かれていました。(写真:上)葬られた人々は、これほど急な丘陵上にたくさんの石を運んでこさせるほど力を持っていたことが、よく分かります。内部からは、陶製の骨壷(こつつぼ)や火葬骨などが見つかっています。

初めての体験!

写真:写真撮影ドキドキの写真撮影

このようなお墓を調査するのは初めてのことで、期間中は緊張の連続でした。とりわけ、元々あった場所から動いてしまった石を取り除く時には、お墓を壊さないよう、慎重に行いました。また、初めての写真撮影では、カメラの使い方に悪戦苦闘し、とても時間がかかったのを覚えています。

こうした経験は、私にとって、とても大切な財産になっています。文化財課職員となって、2年半。まだまだ未熟ですが、これからも、いろいろな遺跡の調査を通し、より経験を積むと共に、皆さんへも文化財の魅力をもっとお伝えできるように頑張ります。

小さな博物館(10~12月) 発掘された動物たち

市役所市民ホールの「小さな博物館」の展示品が10月から変わります。

写真:鶏形埴輪 鶏形埴輪

遺跡から発掘されたものの中に、動物の形をした遺物があります。
堂山(どうやま)古墳群(東貝塚)からは水鳥や鶏(にわとり)、二子塚(ふたごづか)古墳(三ヶ野)からは馬の埴輪(はにわ)が出土しています。市内ではありませんが鷹や猪、鹿、猿などの埴輪も出土しています。これらのものは実用品ではなく、祭祀(さいし)や古墳を装飾するために作られたものです。写真の鶏形埴輪は首から上だけのものですが、くちばしや鶏冠(とさか)、肉垂(にくだれ)も表現されています。写実性には乏しいですが、一目で鶏とわかる優れものです。

古代、鳥は特別なものとして考えられ、夜明けを告げる鶏は、現世(げんせ)と来世(らいせ)を区別する存在として、水鳥は「日本書紀(にほんしょき)」のヤマトタケルの伝承にも登場し、霊魂(れいこん)を運ぶものとして考えられていたようです。

市内の遺跡からは、埴輪以外にも水鳥が描かれた銅鐸(どうたく)や鳥の形をした土器、犬や猪などの小さな土製模造品が発見されており、動物が人々にとって身近な存在であったということがわかります。

コラム磐田市歴史文書館(もんじょかん)にいらっしゃいませんか 鈴木博昭

磐田市歴史文書館は、平成の合併によって公文書(こうぶんしょ)が散逸(さんいつ)しないように、そして旧市町村史を作成時に収集した資料の保存等を目的に、平成20年4月1日、静岡県では初めての公文書館として、磐田市竜洋支所2階にオープンしました。私は、人事異動によりこの日から歴史文書館に勤務することになり、まさに歴史的1日に立ち会うことになりました。

公文書等の保存については、国も重要政策として積極的に取り組んでいます。平成20年4月現在、全国で52の公文書館が過去の政治・経済・文化・人々のくらしなどに関する貴重な資料を収集し、後世に受け継ぐ業務を行っています。
歴史文書館は、明治初期からの公文書や磐田市に関する歴史的な資料(古文書)など、文書や、絵図、写真、図表等幅広く扱っています。

ふるさとの歴史を知りたいと思われたら、一度歴史文書館をのぞいてみませんか。
また、磐田市の歴史的資料(古文書・絵図・写真)等がありましたら、是非ご連絡ください。(休館日 土・日・祝祭日 開館時間9:00~17:00 連絡先0538-66-9112)

最後に私が、先日研修してきた中で、特に印象に残ったことばをご紹介します。
『過去の遺産は未来の収穫をもたらす種子である』(アメリカ公文書館入口の石碑に刻まれている言葉)

編集後記

10月になると、あちらこちらでお祭りのお囃子が聞こえてきます。磐田の秋は、伝統あるお祭りや祭事が目白押しです。 各地区の山車や屋台を眺めながら、賑やかなお祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか(や)

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