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磐田文化財だより 第46号


「埋蔵文化財センター」ってご存知ですか?

写真:埋蔵文化財センター外観


写真:埋蔵文化財センター地図「文化財だより」を愛読していただきありがとうございます。今回は「文化財だより」を編集している、埋蔵文化財センターについてご紹介します。

埋蔵文化財センターは、発掘調査や出土品の整理・保管を専門的に行う施設です。昭和40年代ごろから全国各地で道路や鉄道、建物などの工事にともなって、遺跡の発掘調査がさかんに行われるようになり、全国各地に設置されるようになりました。

磐田市内には県内屈指の遺跡や古墳が存在し、多くの土器や石器、鏡などの金属製品が出土しており、学術上重要なものも多く含まれています。磐田市埋蔵文化財センターではこれらの文化財を管理・保管するため、静岡県内で最初の埋蔵文化財センターとして昭和62年1月に開所し、20余年の歴史を重ねてきました。

全国から磐田に集結!!

写真:パネルディスカッション 研修会(パネルディスカッション)のようす
埋蔵文化財センター職員

平成20年11月20日(木)から21日(金)にかけて、「全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会」(以下「公立埋文協」)の研修会が行われました。

研修会では埋蔵文化財の活用を中心にこれまでの歩みを振り返り、これからの埋蔵文化財センターのあり方について意見を交換しました。

他県の取り組み

滋賀県では、JRや琵琶湖の船会社と連携(れんけい)しての文化財の見学会やパンフレットの作成、出土品を教材として貸し出す「まいぞおおきニッ!」などの事業が紹介されました。

岡山市では、市役所での発掘調査速報展、センターの調査員全員が講師となる考古学講座などについて紹介がありました。

磐田市では、出前講座や小学校への訪問歴史教室などの事業に取り組んでいることを紹介しました。

これからの埋蔵文化財センターは、地域に根ざした業務を行い、博物館などと連携しながら、埋蔵文化財に限らない総合的な文化財保護行政を進める必要があり、創意工夫して埋蔵文化財を知ってもらう事業に取り組むことの重要性が語られました。

  • 写真:磐田市埋蔵文化財センターの視察磐田市埋蔵文化財センターの視察
  • 写真:国分寺視察の様子国分寺視察の様子

やります丑年の埋蔵文化財センター!

埋蔵文化財センターでは展示コーナーを設け、磐田市内から出土した埋蔵文化財を紹介しています。この中には卑弥呼(ひみこ)からもらったといわれる三角縁神鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)や、弥生時代の米作りに使った石庖丁、古代国府から見つかった土器、仏を模した「せん仏」など県内では唯一のものがあります。また、市民のみなさんや学校の要望に応え、歴史教室などの講師に出向き、磐田の歴史や文化を紹介していきます。今後、多くの皆さんの期待に応え、新たな埋蔵文化財センターの姿をつくっていきます。

みんなに話したい「わたしの好きな文化財」(8)

~御厨(みくりや)古墳群~

写真:松林山古墳と連城寺古墳群 松林山古墳(手前)と連城寺古墳群(奥)

今回は竹内がお送りします。私にとって御厨古墳群は、10年ほど前に発掘調査と国史跡の指定申請に関わる事務などを担当しましたので、たいへん思い出深い遺跡です。

平成11年11月19日、国の文化財保護審議会において、磐田市の古墳5基を御厨古墳群として国史跡に指定するよう答申(とうしん)が出されました。市内5番目となる国史跡の誕生が確実になった瞬間でした。

御厨古墳群とは

御厨古墳群は、静岡県第4位の規模を持つ全長107mの前方後円墳・松林山(しょうりんざん)古墳を中心とした大型古墳のまとまりです。松林山古墳は昭和6年に発掘調査されていますが、その他の古墳は調査したことがなく、内容は不明ながらよい状態で保存されていました。

私は平成8年からこの業務を担当しておりましたので、うれしい思いもありましたが、それよりもようやく終わったという、ほっとした思いのほうが強い印象でした。もっとも記憶に残っているのは、平成9・10年に行った、指定に必要な資料を得るための発掘調査です。

懐かしく辛い思い出

写真:稲荷山古墳調査当時の様子(稲荷山古墳)

その中でも、最後に行った連城寺(れんじょうじ)の裏山にある、稲荷山(いなりやま)・秋葉山(あきばやま)の2古墳の調査はとても苦労しました。古墳に登るのがまず大変ですし、傾斜がきついので足腰が鍛(きた)えられました。11月に入っても蚊取り線香無しでは作業ができず、3時を過ぎると暗くて図面が見えないことも。その代わり、かなりの大雨でも木々がさえぎってくれるので、作業に支障がなかったことなどを、なつかしく思い出します。

現地作業はどうにか11年1月で終わり、3月末に成果報告書を文化庁に提出することができました。

今も、見学の案内などで御厨古墳群に行く機会が多くあります。古墳に登るたびにあの頃の苦しく、しかし充実していた日々を思い出し、またがんばろう!という気持ちになります。

小さな博物館(1~3月)煙草包装紙版木

市役所市民ホールの「小さな博物館」の展示品が1月から変わります。

写真:特別な刻み煙草の版木 特別な刻み煙草の版木 写真:天狗印ポスター(プリント) 天狗印ポスター(プリント)

明治期、磐田は刻煙草(きざみたばこ)の一大産地として全国に名を馳せていました。市内見付の栗田家は「平尾屋」と号し、刻煙草の製造を手掛けていました。明治20年には、栗田煙草合資会社を設立して遠州地方で有数の煙草製造会社になりました。

写真の版木は、刻み煙草の包装紙を印刷するもので、昨年栗田家よりご寄贈いただきました。

版木は多色刷りのもので、一つの包装紙を作成するのには、いくつもの版木が必要でした。カラフルな包装紙は販売上の決め手であり、製品の質よりも宣伝広告の良し悪しが売り上げに影響したため、我が国におけるコマーシャル産業の先駆けとされています。寄贈いただいた版木は、国内最大の質量を持つコレクションであり、近代日本を代表する産業であった煙草生産の実態を示す貴重な資料です。

コラム 「展示会」鈴木美和

旧見付学校で開催中の「懐かしの昭和展」、旧赤松家記念館で開催中の「神谷みつ人形展」をご覧になりましたか?旧見付学校では今年度4回シリーズで主に昭和の民具の展示を行い、今回が第4回目であり、高度経済成長期の紹介になります。旧赤松家記念館で開催中の「神谷みつ人形展」は毎年この時期に、寄贈された華やかな「さくら人形」の一部を展示するものです。

開催までの間、担当者は、たくさんの苦労と工夫でみなさんに喜んでもらえる展示にしようと一生懸命頑張っていました。ただ並べただけに見える展示も、担当者の熱い?!情熱が考え出した技による作品展なのです。不器用な私が展示の準備を手伝うこともあります。K村先輩や後輩のY中くんに「作品を傷つけるな!」、「解説シートが曲がっている!」と監視されながらもやっとの思いでコーナーができあがると本当に嬉しいです!そんな裏方の苦労を思い浮かべながら展示を見てまわるのもちょっと楽しいかもしれませんよ。

担当者からの熱い解説もありますので、ぜひ展示会にいらしてください。

編集後記

あけましておめでとうございます。今年も引き続きのご愛読、よろしくお願い致します。1月末から、豊田図書館(展示室)で文化財課冬の企画展「いわたのものづくり~木のあるくらし~」が始まります。是非お越しください。(や)

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