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磐田文化財だより 第52号

文化財課企画展「いわたデザインヒストリー」

パート1「古代の美」7/11 オープン! ~ことしは早めに、2倍オトク~

毎年恒例の夏の企画展。いよいよ7月11日から始まります。通常だと1ヶ月間の開催ですが、今年は開催期間を2ケ月と大幅に増やし、テーマは同じですが前半と後半で展示替えをするという、例年にない企画としてみました。

今年は「デザイン」に光をあて、古代から近代までの人々のデザインに対する思いにせまります。第1弾は「古代の美」。古墳や遺跡から掘り出されたデザインをご紹介します。

銅鐸(どうたく)のデザイン

歴史の教科書に必ずのっていて、みんなが知っている、不思議な形。鐘のようにも見える。よーく見ると、細かい細工もいっぱいです。

不思議な造形美・ともはにわ

駅前のモニュメントにもなっている、みょうなオブジェ。 この形にはどんな意味がかくされているのでしょうか?
堂山古墳から、鞆(とも)を模した、実物より極端に大きな形をした埴輪(はにわ)が見つかっています。

  • 写真:敷地発見の銅鐸(複製品)敷地発見の銅鐸(複製品)
  • 写真:駅前にあるオブジェ駅前にあるオブジェ
  • 写真:とも埴輪(東貝塚・堂山古墳)とも埴輪
    (東貝塚・堂山古墳)

うつわのデザイン

写真:西貝塚の縄文土器西貝塚の縄文土器

私たちがなにげなく使っている食器や花びん。そういえば、どうしてこんなデザインになったのかな?

今回の展示では、縄文土器や弥生土器、古墳時代の土師器(はじき)や須恵器(すえき)など、各時代に使われたいろいろなデザインの土器たちをご紹介します。

鏡の魔力

写真:三角縁神獣鏡(向笠竹之内) 三角縁神獣鏡(向笠竹之内)

今でもホラー映画のアイテムでよく使われる鏡。古代の人も、魔力があると信じていたようです。中国の思想では、神聖な動物や不老不死の世界や神がいると信じられていました。そうした神や獣をデザインした鏡は、より魔力が強まると考えていたようです。

他にも平成17年に寄贈された渡邊晁啓氏の鏡コレクションの一部を展示します。

写真:鏡に描かれた竜と虎(左)(右)鏡に描かれた竜と虎(左)(右)

写真:鏡に描かれた男女の神(左)(右)鏡に描かれた男女の神(左)(右)

祈りの中のデザイン

写真:遠江国分寺の瓦 遠江国分寺の瓦

ひとは何かを祈るときや、神や仏にすがるとき、特別な道具を仕立てていたようです。お釈迦様は蓮の花の上に座っているとされ、国分寺の瓦には蓮がデザインされています。

また、まつりや儀式を行う場合、実際の品物よりも小さなミニチュア製品を作っていたようです。 今でも、ひな人形などはそうした儀式の名残りであると言われています。 今回の展示でも、ひな人形よりかわいらしいとは言えませんが、明ケ島の土製の人形を展示します。

  • 写真:明ケ島の土製品明ケ島の土製品
  • 写真:瓦のデザイン・蓮の花瓦のデザイン・蓮の花

いかがですか?図書館で本を借りる、返すときに、ほんの少しだけ寄り道して、古代のデザイナーのセンスに触れてみてはいかがでしょうか。

ご来館をお待ちしております。

展示期間 7月11日(土)~8月9日(日) 月曜日および、7月24日(金)・8月28日(金)は休館
時間 9時00分~18時00分(平日) 9時00分~17時00分(土・日曜日)
場所 市立中央図書館展示室
お問い合わせ 磐田市教育委員会文化財課 
電話0538(32)9699

パート2は『栗田煙草とパッケージデザイン』展を予定しています!

みんなに話したい「わたしの好きな文化財」(14)

~木造千手観音菩薩立像~

今回のこのコーナーは、筆者(柳川)の住む前野の「木造千手観音菩薩立像」(市指定文化財)をご紹介します。

磐田市の指定文化財!

旧蓮華寺観音堂に安置されている市内最大の千手観音菩薩立像は、高さ170cm余りと等身大に作られた観音様です。
静岡県西部地方には、平安時代末期に作られた千手観音菩薩立像は少なく、前野の観音様は美術的にも歴史的にも優れた貴重な仏像です。

普段は公開されていませんが、観音様の供養祭が行われる日(毎年4月17日の前の日曜日)にご開帳され、穏やかなお顔立ちを見ることができます。

  • 写真:背の高い木造千手観音菩薩立像 背の高い木造千手観音菩薩立像
  • 写真:朱色の観音様 朱色の観音様

42手でどうして千手なの?

千手観音菩薩立像を42手にするのは、中央の合掌(がっしょう)した2手を除く40の手が、1つの手で25の俗世界の衆生(しゅじょう)を救う(40手に25を掛けて千)との考えから、千の手が表現されていると考えられています。

千手観音は千手千眼観自在菩薩(せんげんかんじざいぼさつ)とも言われ、千の手と眼を持つ観音様です。 千の手ひとつひとつに眼があり、その眼で人々の苦しみを見て救いの手を差し延べてくれると言われています。

供養歳

今年も桜の散る境内で甘酒やおでんが振る舞われ、供養祭が行われました。
観音様の合掌した手に巻かれる紅白の紐が、お参りをする鈴へと結ばれ、この日にお参りすると「観音様と手をつないだことと同じだよ」と言われており、たくさんの人がお参りに訪れます。 今年、初めて観音堂の中に入り、観音様を直接見ることができました。たくさんの持物を装備して、多様な救済の力を表現している観音様。

現在でも、地域の人々から延命・滅罪・極楽浄土に導く「観音様」と親しまれ、深く信仰されています。

小さな図書館(7~9月)

1F市民ホールの“小さな『博物館』”が『図書館」になります。

写真:一部の本を紹介しています 一部の本を紹介しています 文化財課では、“いわた”の歴史をみなさんにご紹介するため、様々な本を用意しています。今回こうした本を少しでも多くの方に知っていただくため、「小さな博物館」をちょっとお休みして期間限定で「小さな図書館」を開館します。

これさえあれば“気分は考古学者”の「発掘調査報告書」や、全巻揃えれば本棚もかなり立派になる「市町村史シリーズ」、“活字はちょっと…”という方には貴重な写真や最新のコンピュータグラフィックス満載の「写真集」などなど、いろいろな本がありますので、どんな方にもピッタリの一冊が、(たぶん)見つかるハズです。

これらの本は、埋蔵文化財センターや歴史文書館など文化財課の施設で購入することができます。一度手に取っていただき、これを機会にぜひお求め下さい。

いずれの本もおススメです!!夏休みの宿題のヒントが、もしかしたら見つかるかも?

〔詳しいお問合せは、文化財課まで〕

コラム 広がり続ける世界の中で 山中健太郎

私は仕事の中で、民俗資料に関係する業務もおこなっており、民具などの古いモノを集めています。
皆さんは「グローバル化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「グローバル」とは「地球規模の」、「世界的な」という大きな意味をもつ言葉であり、「グローバル化」とは、ヒト・モノ・資本などが地球・世界規模で広がっていく様を表します。その「グローバル化」と私の行っているモノ集め、この2つには関係があるのです。

写真:さくら人形 さくら人形

「グローバル化」によって色々なものが国境を越えて活動し、世界が活発化し異文化交流が進みました。一方、民族同士の垣根が取り払われる中で、利便性を追及した現代型のライフスタイルが浸透してゆき、民族固有の「文化」は失われつつあります。

広がり続ける世界の中で、日本もその波に飲み込まれてしまい、日本固有の文化の中には消滅してしまったものもあります。

もちろん、文化の消滅が「グローバル化」だけのせいとは言いませんが、世界が広がることによって、消滅の速度が加速しているのは事実です。私は、日本の文化の記録を留めておくため、古いモノを集め、次の世代に伝えていく必要があると考えています。

編集後記

平成20年度 特別史跡「遠江国分寺跡」発掘調査概報が発行されました。この冊子には、発掘調査で新たにわかった最新の成果が書かれています。興味のある方は無料配布しておりますので、是非お求めください。(や)

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