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磐田文化財だより 第55号

AKAMATSU Spatial Art 09

今月号では、旧赤松家にて10月3日(土)から11月8日(日)まで開催される企画展示「AKAMATSU Spatial Art09」について紹介します。(写真は昨年度の作品です)

写真:作品名 廻るカタチ【作品名】廻るカタチ(昨年度開催AKAMATSU Spatial Art08米蔵にて)

こんな企画です!

この企画展は明治の薫り漂う旧赤松家と、新進気鋭の金属・ガラス工芸作家の集う新造形創造館の共催企画であり、それぞれの持ち味を生かした展示を旧赤松家で行います。

「SpatialArt」とは「空間芸術」のことであり、県・市指定文化財「旧赤松家」の持つ独特の空間の中で、新造形創造館の作家陣が腕を奮い、表現するものです。明治時代の土蔵やレンガ塀、母屋跡など、それぞれの空間の持つ雰囲気を壊さず、融合した作品が展示されます。

みどころ1「すべて新作!」

写真:作品名 瓶の中の種 【作品名】瓶の中の種
(AKAMATSU Spatial Art 08 庭園にて)

今年で3回目となる当企画ですが、作家が展示のために作品を新規に製作しているため、毎回、同じ作品は一つとしてありません!

作家は、展示の数ヶ月前から展示会場となる旧赤松家に足を運び、作品の構想を練ります。作品が出来上がるのは展示開始の数日前ですので、まだ誰も作品を見ていません。今年の作家はどんな作品を展示するのでしょうか?

みどころ2「会場にとけあう作品!」

写真:作品名 硝刻 【作品名】硝刻
(AKAMATSU Spatial Art 08 米蔵にて)

写真を見て分るように、作品はかなり抽象的です。初めて当企画をご覧になる方は戸惑うことがあるかも知れません。

しかし、展示会場に足を運び、実際に作品を目の当たりにすると、不思議と作品のことが理解できるのです。それだけ、会場である旧赤松家の空間に合わせた作品が製作されているのです。

みどころ3「赤松家の散策」

写真:作品名 drawing 【作品名】drawing
(AKAMATSU Spatial Art 08 内蔵にて)

残暑も過ぎ、秋の気配が深まる10月は絶好の散策日和です。旧赤松家では常設展や庭園も見どころのひとつですので、企画展と一緒にお楽しみ下さい。

特に整備の終わった庭園は、街中の憩いの場として活用されています。

気候の良いこの季節、旧赤松家までふらりと散策へ出られてはいかがでしょうか。皆様のお越しをお待ちしています。

AKAMATSU Spatial Art 09

展示期間:平成21年10月3日(土)~11月8日(日)
※期間中の休館日:10月5日(月)・13日(火)・19日(月)・26日(月) 11月2日(月)・4日(水)
連絡先:旧赤松家記念館
TEL.0538-36-0340/FAX.0538-36-0340

みんなに話したい「わたしの好きな文化財」(17)

~堂山(どうやま)古墳群~

みなさんは静岡県で一番大きな古墳が磐田市に造られたことをご存知ですか?
今回は、県内最大規模を誇る堂山古墳やそれをとりまく古墳群について室内がご紹介します。

堂山古墳(1号墳)

写真:堂山古墳出土鞆形埴輪 堂山古墳出土鞆形埴輪
(弓を射るときに手首を保護する
鞆という道具をまねてつくった埴輪。武力の証。)

堂山古墳は東貝塚と西貝塚にまたがる地域に位置する6基からなる堂山古墳群の中で、中心的な存在です。

昭和31・32年に発掘調査が行われ、全長110m、後円部の高さ約6mを測る、県内最大規模を誇る前方後円墳であることがわかりました。古墳の主の埋葬施設は不明ですが、古墳各所から主に近い関係と考えられる人物の埋葬施設が見つかり、出土した埴輪などから、当時の政治の中心である大和の王権と強いつながりのある有力な人物の墓とわかりました。

残念ながら、古墳は大半が削られ、現在その姿をみることはできませんが、鉄製品や埴輪など出土資料は県指定文化財に指定され、埋蔵文化財センターに保管されています。

堂山古墳群(2~6号墳)

堂山古墳をとりまくように造られた円墳や方墳です。
2号墳や3号墳の発掘調査から、これらの古墳は、堂山古墳に葬られた人物を補佐する立場の人が葬られた墓と考えられています。

私は昨年度末に、発掘調査を担当した堂山3号墳についての報告書を刊行しました。3号墳はどんな古墳だったかをまとめているうちに、堂山古墳のすごさをより強く感じることができました。堂山古墳はまさに「みんなに話したい文化財」です!

  • 写真:堂山古墳群
  • 写真:堂山3号墳堂山3号墳(一辺24mの方墳です。古墳の表面には石が葺かれています。現在は埋め戻されていますが見学可能です。)

国分寺速報 遠江国分寺跡から仏像の頭部が出土

国の特別史跡・遠江国分寺跡の再整備にともなう平成20年度の発掘調査の出土品を洗浄したところ、「塔本塑像」と呼ばれる、塔の内部を飾った仏像群のうちの1体の頭部が見つかりました。

頭部は長さ7.8cmで、全長40cmくらいの座った仏像のものではないかと思われます。「塑造」という心木に土を盛って造形する技法で作られたものであるため通常では残らないものですが、塔が火災にあい、素焼きの陶器のような状態になったため残ったものです。奈良時代の仏像の出土は県内で初めて、また国分寺跡からの「塔本塑像」の出土も上野国分寺跡(群馬県)に続き、全国2例目という、極めて貴重な発見です。国分寺は、現在も発掘調査をしています。今年度も、新しい発見があることを期待しています。

写真:遠江国分寺跡から出土した仏像の頭部

コラム「雲洞庵の土踏んだか?」って聞かれたので、踏んできました 佐藤喜好

今年のNHK大河ドラマ「天地人」を毎週楽しみに見ている私は、先月、どうしても直江兼続のふるさとを見たくて、新潟に出かけました。 幼い兼続たちが勉学に励んだ雲洞庵を実際に見て、それはびっくりしました。あまりにも立派な寺院であったからです。

法華経を石の裏に書いて埋めたといわれる参道を上ることが、「雲洞庵の土を踏む」ということで、修行を行う、また学問に励むことでありました。観光客である私も表の土だけはしっかり踏ませていただきました。

私が訪れたとき、たまたま新潟県知事ご夫妻が、私のすぐ後に雲洞庵へ入って見えました。若々しい知事さんにたいへんおきれいな奥様、たまたま「天地人サミット」が開催されたのを機会に、お越しになったようですが、知事さんと共に住職さんから説明を伺うことができて、たいへん光栄でした。

「見ると聞くとは大違い」とは言いますが、「天地人」の中で小さな与六たちが勉学に励んでいた場面からは、こんな大寺院であるとは思いもしなかっただけに、現地に立つことがいかに大切であるのか、自分で学ばなければだめだということを学んだ旅行でした。皆さんも、ぜひ雲洞庵の土を踏んでみてはいかがでしょうか。

編集後記

10月15日(木)まで、歴史文書館(竜洋支所)2F展示室にて、「磐田市が作ってきた市町村史展」を開催しています。
現在までに発刊された市町村史、文化財図書も展示販売しています。是非お越しください(や)

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