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磐田文化財だより 第56号

磐田市歴史文書館 第4回企画展

戦国時代の磐田 ~今川・武田・徳川の攻防~

磐田市歴史文書館では、平成21年10月23日(金)より来年2月26日(金)までの間、最近ブームの「戦国時代」をテーマに展示会を開催しています。 最近ブームの戦国時代に興味のある方には必見の展示会です。

写真:今川義元判物今川義元判物(成瀬家文書・当館蔵)
弘治3年(1557)4月、今川義元が米屋弥九郎、奈良二郎左衛門に対して、見付宿内の取りまとめ役として、町人の商売を許可する権限を与えた書状。※判物(はんもつ)=花押のある文書

古文書でわかる!戦国時代の遠江

一般に戦国時代とは、応仁元年(1467)にはじまった応仁の乱から元亀4年(1573)の室町幕府の消滅までを指しますが、今回の企画展は、徳川家康が武田氏を破って遠江(現在の静岡県西部地域)全域を支配下に収めた天正9年(1581)までを対象としています。

この間、遠江では守護大名である斯波氏と今川氏、また後には武田氏、徳川氏などによって激しい土地の争奪が繰り返し行われました。 企画展では、こうした複雑な当時の状況を、古文書などを元に解説しています。

古文書で再評価!今川義元

遠江とゆかりの深い戦国大名に今川義元がいます。永禄3年(1560)に桶狭間(現在の愛知県)で織田信長に討ち取られたことで有名です。 義元は、貴族趣味で公家のようにお歯黒を付け、幼い頃には仏門に入っていたので、武芸・武勇には優れていなかったといわれています。

しかし、政治・軍事に手腕を見せた人物で、駿河、遠江、三河を手中に収め、自国の法律『今川仮名目録』を充実させたり、商業を保護したり、家臣団の結束強化を図ったりするなど内政に力を注いでいたことが、古文書からは窺えます。

古文書を解説!「花押(かおう)」ってなに?

「花押」とは、現代でいうと「サイン」のことです。『この内容でよろしければ、ここにサインをお願いします。』のサインです。その人物しか書けない印で、氏名の組合せや、記号化をして表現されています。 企画展では、今川義元の花押について、その移り変わりを紹介しています。

今川義元の花押をスタンプにして書状が作成できるコーナーも用意しましたので、戦国大名気分を体験してみてください。

古文書で紹介!ご当地の戦国武将

写真:匂坂一族の墓所 匂坂一族の墓所

戦国時代に活躍した磐田出身の武将である匂坂一族を紹介しています。

一族の一人吉政は、織田氏・徳川氏の連合軍と浅井氏・朝倉氏の連合軍が戦った元亀元年(1570)の姉川の合戦で、徳川氏に属して戦い、5尺3寸(約175cm)の太刀を振り回す朝倉氏の勇将・真柄直隆(まがらなおたか)を討ち取ったといわれています。

その父、匂坂家11代の長能(ながよし)は、今川氏輝・義元・氏真に仕え、永禄9年(1566)に亡くなったことが分っています。匂坂一族の墓所は、磐田市匂坂上地内にあります。

【歴史学習会のお知らせ】

企画展「戦国時代の磐田」に合わせ、講師を招いて学習会を開催します。

「戦国大名・今川氏と磐田」織豊期城郭研究会 加藤理文氏
とき:平成21年11月14日(土)13時30分~15時00分
ところ:なぎの木会館2階(203・204講義室)
定員 50名無料

※申込は不要です。当日、直接会場へお越しください(問合せ:66-9112)

「戦国時代の磐田を調べてみたい。」という気になったら、歴史文書館へ!!

【磐田市歴史文書館】

地図:磐田市歴史文書館磐田市岡729-1(磐田市竜洋支所2階)
TEL.0538-66-9112
開館時間9:00~17:00
休館日土・日・祝日、年末年始
(ただし、入館は16:30まで)

みんなに話したい「わたしの好きな文化財」(18)

~掛塚灯台編~

今月は、神谷が担当させていただきます。遠州灘に面した広々とした風景の中にポツンと建ったとても印象に残る建物です。今回は『掛塚灯台』を紹介します。

写真:掛塚灯台と風竜 掛塚灯台と風竜

現在の「新掛塚灯台」は、竜洋海洋公園の南側に風力発電装置の「風竜」と並んで建てられていますが、以前の「旧掛塚灯台」は、今の場所より800mほど東側に建てられていました。

今から30年くらい前ですが、旧掛塚灯台があった駒場の海岸でよく遊んでいた私は、だだっ広い砂浜の中にポツンと建った灯台を「白いでっかい建物だな」と思って眺めていた思い出があります。

掛塚灯台の歴史

写真:移設前の掛塚灯台(昭和25年撮影)移設前の掛塚灯台(昭和25年撮影)写真:掛塚灯台落成式(隣に改心灯台:明治30年撮影)掛塚灯台落成式(隣に改心灯台:明治30年撮影)

掛塚灯台の歴史は古く、明治時代まで遡ります。駒場村に住んでいた旧幕臣の荒井信敬が、私財を投じ、明治13年(1880)に灯台「改心灯台」を建設したのが始まりです。

その後、明治30年(1897)3月に、改心灯台の隣に、官設の現在の灯台が完成しました。平成14年に耐震化のために現在の位置に移設されましたが、全国に数多くある灯台の中でも60基ほどしかない明治時代の貴重な灯台の一つで、100年以上、光を灯し海上の安全を守り続けています。

掛塚灯台は、高さ約16mの上部鉄製、下部コンクリート造の灯台で、光は15海里(約27.8km)先まで届きます。灯台の中ほどに灯台内への出入口が付いていて、そこから下へハシゴが伸びているのですが、御前埼灯台のような参観灯台ではないため、中に入ることはできません。子供心に一度はと思っていましたが、いつか灯台の中に入って灯台のてっぺんから遠州灘の景色を眺めてみたいものです。

旧赤松家企画展のお知らせ「明治の諸大家が一堂に!」

写真:犬養毅の書 犬養毅の書

今から100年ほど前、見付・只来坂の表具屋(掛軸の表装をする仕事)松月堂の主人・伊藤虎三郎氏は文人墨客の世話をし、宿を貸すだけでなく作品制作の斡旋や画会の世話まで一切を引き受け、何の報酬も受けずに援助をしました。そのため、虎三郎氏の人柄は次から次へと人へ伝わり、諸大家の書画が松月堂に寄せられるようになりました。

そんな書画を、虎三郎氏は明治35年(1902)に125幅、大正11年(1922)に25幅の計150幅を見付天神社に奉納しています。奉納された書画は現在も見付天神社に保管され、磐田市の指定文化財にもなっています。

今回、磐田市旧赤松家記念館ではこの奉納書画の中から20数点を選び展示を行います。犬養毅、富岡鉄斎、金原明善、大鳥圭介などといった著名人の作品が並びますので、ぜひご来館下さい。

【第5回 市指定文化財 伊藤虎三郎奉納書画展】

日時:平成21年11月28日(土)~12月13日(日) 9:00~16:30
場所:磐田市旧赤松家記念館(TEL.36-0340)
主催:磐田市教育委員会文化財課
休館日:月曜日・祝日の翌日

コラム 秋といえば…食欲の秋? 芸術の秋? それとも読書の秋 山田めぐみ

秋も深まり、今年は静岡県で国民文化祭が開催されていて各地でさまざまなイベントが行われています。この期間中、入場無料になる博物館等もあるようです。これを機会にいろいろな施設を見学し、文化・芸術の秋を楽しみたいと考えています。

さて、磐田市歴史文書館でも10月23日(金)から企画展「戦国時代と磐田~今川・武田・徳川の攻防~」が開催されています。 戦国期ブームにのって歴史文書館所蔵資料を中心に展示していますので、ぜひご来場ください。入場はもちろん無料です。

また秋といえば、読書の秋でもあります。文化財課では数多くの市町村史や文化財関係図書を発行してきました。この機会にぜひ、郷土の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?最新版「磐田の文化財」はオールカラー印刷で市内の国・県・市指定文化財と登録文化財がすべて掲載されています。写真がふんだんに掲載されていて大好評です。お買い求めは埋蔵文化財センター、旧見付学校、磐田市歴史文書館へお越しください(1冊1,000円)。市内の図書館でもご覧いただけます。

でも、秋といえばやっぱり食欲の秋!おいしいものをたくさん食べて、体重が気になる今日この頃です。

編集後記

磐田市歴史文書館で開催される企画展「戦国時代の磐田」では、来場者記念に家紋入りのしおりをプレゼントしています。8種類の中から、好きな家紋を選べるのも楽しみです。是非お越しください。(や)

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