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磐田文化財だより 第74号

(平成23年5月1日発行)

米作りと民具

民具を使った田んぼの草刈

民具を使った田んぼの草刈

皆さんは「民具」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?一般的には古い道具として認識されているかもしれませんが、その定義は広く、様々な種類があります。
これから田植えの季節となりますが、磐田市内でもあちこちで上の写真のような風景を見ることができるでしょう。今回はこうした米作りに使用する民具を紹介します。

1.こんな民具があります!

写真:雁爪・立ち雁爪・田打車

○草を刈るもの
田打車

コロガシ、コロバシとも呼ばれました。苗の間を転がし泥を混ぜながら雑草を泥の中に沈めます。
中耕除草機
前頁の写真で使用していたものであり、田打車を改良したものです。泥の中に沈まないよう先には板が付けられ、その後ろに爪のついたローラーがついています。
雁爪(マンガ)
鳥の雁の爪に似ていることからこの名が付きました。柄の短いものと長いもの(立ち雁爪)があります。

写真:回転式脱穀機回転式脱穀機

○収穫に使うもの
千歯こき
クシの形をした歯の部分に稲の束を通して引いてモミをすきとります。(下の写真)
回転式脱穀機
明治末に開発されすぐに全国に広まりました。踏板を踏むと、こぎ胴が連続回転し、穂からモミをこそぎとります。
千歯こきに比べて大変効率が上がりました。

2.私たちの生活と民具

写真:千歯こきによる収穫体験風景千歯こきによる収穫体験風景

私たちの生活は多種多様な道具に支えられており、それらは生活を楽にするため考え出されたものです。私たちの祖先が生活を豊かにするために一生懸命考えて作り出し、改良してきた道具が民具です。
今回紹介した民具はほんの少しだけです。皆さんもこれから身の回りにある民具を探してみてはいかがでしょうか?

ふるさと磐田の指定文化財(1)庚申塚古墳出土遺物

今回から始まった新シリーズ。まだまだ知られていない、市指定文化財を中心にご紹介していきます。記念すべき第1回は、中泉・七軒町にあった庚申塚古墳から、明治時代に発見された3点の遺物をご紹介します。庚申塚古墳は長さ82mの1,600年前に造られた古墳で、その大きさと今回紹介する遺物の価値から、磐田市南部を治めていた有力者の墓と考えられています。

豪華なお供え物

写真:庚申塚古墳出土遺物庚申塚古墳出土遺物

発見された遺物は鏡1面と石製の腕輪2点です。鏡は裏面に模様があり、中国で作られたものを輸入したと考えられます。また、腕輪は当時宝石として珍重された石材を使っており、いずれも当時の県知事クラスの有力者しか持つことができない貴重品でした。
左の写真の一番下に見えるのは「車輪石(しゃりんせき)」と呼ばれる腕輪で、もともとは貝で作られていたものと言われています。
これらの遺物は戦前にわが国を代表する美術品である「重要美術品」に指定され、その後磐田市の指定文化財となっています。

鏡のふしぎ

写真:(ア)(ア)
写真:(イ)(イ)

鏡は、裏面の模様から二神二獣鏡と呼ばれています。右の写真は神、獣それぞれの模様を拡大したものです。右上(ア)の写真では虎のような獣が左に顔を向け、大きく口をあけて何かを吐き出しているようすが描かれています。
右下(イ)の写真は右を向いた女性の神様と、その後ろに二人の小さな神様がつき従うように描かれています。
いずれも、鏡に不思議な力を持たせるための模様であったと考えられています。

~発掘調査報告書を刊行しました~
『庚申塚古墳発掘調査報告書』
1,000円 埋蔵文化財センターにて発売

磐田にもあった!江姫のおもかげ

写真:日限地蔵尊日限地蔵尊
写真:府八幡宮(楼門))府八幡宮(楼門)

市内には、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で放送されている、二代将軍・徳川秀忠の正室・江の娘である和子(後水尾天皇の中宮・東福門院)から寄進されたものがふたつあります。
ひとつは西光寺(見付)にある、日限地蔵尊です。
本堂内の左手、薬師如来坐像(市指定)の横に祀られています。普段は公開されていません(13年ごとに公開)が、来年11月の大祭でご開帳される予定です。
もうひとつは府八幡宮(中泉)で楼門や本殿が東福門院の寄進により建造されたとも伝えられています。
是非、この機会にゆかりの地を訪れてみてはいかがでしょうか。

文化財めぐりウォーク参加者募集!

~豊浜地区の歴史と産業をたずねます~

とき 平成23年6月12日(日)午前9時~12時 ※少雨決行。雨天の場合6月19日(日)に順延。
対象 どなたでもご参加いただけます。(小学校3年生以下保護者同伴)
内容 福田漁港(駐車場あり)をスタート地点とし、豊浜地区(約7km)を歩きます。歴史や文化財をたずねるだけでなく、メロン農家やシラス加工工場なども見学し、豊浜の産業にもふれます。
定員 25名(応募者多数の場合抽選)
参加費 無料
申込み 平成23年5月16日(月)~5月27日(金)8:30~17:15文化財課へ電話にてお申込みください。
文化財課TEL.32-9699
その他 当日の詳細は、申込み〆切り後、参加者の方へお知らせします。

編集後記

私たちのふるさと磐田には本当にたくさんの文化財が存在します。今月号から市指定の文化財を紹介してゆくシリーズを始めました。私たちの身近にある文化財を訪ねて歩くにはこれから良い季節になりますね。

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