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磐田文化財だより 第82号

(平成24年1月1日発行)

磐田発いわた歴史の風景
緑十字機と磐田 ~磐田市役所で特別公開~

平成23年7月、遠州灘沖でシラス漁をしていた漁船が引き上げた、緑十字機の増設タンク(燃料タンク)を市役所本庁舎1階展示ブース(1月4日~2月27日)で公開します。
知られざる歴史の風景に触れ、平和の尊さを感じてみてはいかがでしょうか。

写真:緑十字機の増設タンク(燃料タンク)
写真:一式陸上輸送機(模型)と増設タンクの3D画像(坂井田洋治氏作成)

海軍の一式陸上輸送機の燃料の増設タンクで、金属板をビスで接合・固定し、上面に燃料計と空気抜き、下面には楕円形の膨らみと栓が見られます。両端が切断されてはいますが、現存する唯一の増設タンクです。

昭和20年8月19日、米軍の指示で太平洋戦争における日本の降伏受理協議のため、マニラの連合国司令部に陸・海軍、外務省の代表団が派遣されました。この代表団を乗せた飛行機は、機体を白く塗り、翼に緑の十字を描いたことから『緑十字機』と呼ばれました。協議を終え帰路についた緑十字機ですが、燃料切れのため翌日の深夜(20日午後11時55分頃)、磐田市鮫島の遠州灘海岸に不時着しました。代表団は全員、地元の人たちの助けにより、トラックで浜松へ、浜松から飛行機で東京へ戻ることができました。
鮫島海岸に不時着した1機の白い飛行機は、戦争を終息させ、平和の扉を開くための一歩でした。
機体は台風により姿を消してしまいましたが、60年以上経過してその機体の一部が再び私たちの目に触れることとなりました。
今回発見された増設タンクは、こうした歴史の一面が磐田にあったことを思い起こさせてくれます。

文化財課企画展・遠江歴史文化ネットワーク共催テーマ展
『遠江の伝説と秘話~磐田と周辺地域に伝わるおはなし~』

写真:悉平太郎像《矢奈比売神社(見付天神社)内》悉平太郎像《矢奈比売神社(見付天神社)内》

遠江に伝わる伝説と秘話
今年の文化財課冬の企画展は、昨年に引き続き、遠江歴史文化ネットワークとの共催で行います。
今回は、遠江に伝わる伝説や、歴史に因む秘話を紹介します。また、それらに関連する名所等にも触れますので、展示会に来た後、実際に現地に足を運んでみてはいかがでしょうか!?

遠江歴史文化ネットワークとは?
静岡県内の大井川以西に位置する12の市町の文化財担当課によるネットワークで、遠江の歴史と文化についての展示会を共催でおこなっています。今回の展示でネットワーク展としては3回目となります。

磐田に伝わるおはなし
各地に残る伝説や秘話の多くは、これまで親から子へ、地域のお年寄りから若者へ、といった様々な形で世代を越えて語り伝えられてきたものです。磐田市内にもたくさんのおはなしが伝わっています。
展示会では、他市町の伝説や秘話の他、磐田市に伝わるおはなしについても多く取り上げます。磐田市内に伝わるものについては、「祭のおはなし」、「謡曲になった恋」、「歴史上の人物と磐田」の3つのテーマに分けて紹介します。ご存知の方も多い悉平太郎伝説や、熊野御前と平宗盛の恋物語から、安倍晴明など一見、磐田と関係が無さそうな人物の話まで、多彩な内容に触れますので、楽しみにしていてください。

写真:熊野御前と母の墓《行興寺内(池田)》

熊野御前と母の墓《行興寺内(池田)》

写真:安倍晴明祈祷所《福王寺内(城之崎)》

安倍晴明祈祷所《福王寺内(城之崎)》

日時:平成24年2月4日(土)~2月19日(日)9:30~17:30《月曜日は休館》
場所:磐田市立豊田図書館展示室(磐田市上新屋304)
連絡先:磐田市教育委員会文化財課電話:0538-32-9699
※入場は無料です。

ふるさと磐田の指定文化財(6)福王寺のケヤキ

第6回は、平成3年(1991)11月3日に旧磐田市の文化財(天然記念物)に、平成17年(2005)11月21日に新磐田市の文化財(天然記念物)に指定されました「福王寺のケヤキ」を紹介します。

<欅の豆知識>

写真:福王寺のケヤキ福王寺のケヤキ

ケヤキは、ニレ科ケヤキ属で、本州から南の温帯で見られる落葉広葉樹です。幹はまっすぐに伸び、上の方の枝は扇のように広がります。春には新緑に、秋には葉が色づき、私たちの目を楽しませてくれます。街路樹や公園にもよく植えられており、身近な存在の木です。 硬く緻密な材質であり、木目が美しいことから、寺社の天井や柱などの建築、タンスや机をはじめとする家具などに古くから使われてきました。

<福王寺のケヤキ>
福王寺のケヤキは境内地の南側にあり、まわりの木に比べてひときわ高くそびえています。大きさは、高さ27.5m、目通り周囲3.47mです。樹齢は200~300年と推定されます。幹は途中から大きく二つに分かれています。樹皮はウロコのようにはがれ、老木の特徴が見られます。
平地におけるケヤキとしては、県内でも最大規模を誇ります。静岡県内で市町の天然記念物として指定されているケヤキは5件あり(1件は社叢(神社の森)としての指定)、そのうちの1本が福王寺のケヤキです。

<風祭山福王寺>

写真:風祭山福王寺風祭山福王寺

福王寺は城之崎にある曹洞宗の寺院で、山号は「風祭山」です。陰陽師として有名な、安倍晴明がこの地を訪れた際に、襲来した暴風雨を祈祷により静めたという伝説に由来します。
敷地は8,000坪の大寺院であり、本堂は寛保2年(1742)、山門・鐘楼は慶應4年(1868)の建立で、風格ある建物も多くあります。
ケヤキの他にも、福王寺の指定文化財には「聖観音菩薩立像(彫刻)」、「アキザキヤツシロラン群生地(天然記念物)」があります。
冬の企画展では、福王寺に伝わる安倍晴明の伝説も紹介します。豊田図書館へぜひ見に来てください。

旧赤松家内蔵ギャラリーのご案内

写真:旧赤松家内蔵ギャラリー

旧赤松家にある内蔵1階が12月から絵画、写真、書、陶芸などの文化・芸術作品発表の場に、個人や団体を問わず気軽に利用できる展示施設としてスタートしました。
一般開放に先立ち内蔵ギャラリーのオープニング作品を、旧赤松家名誉館長赤松雅子さんの和紙を使った「ちぎり絵」が飾り、続いて一般の方による山岳を描いた絵画、自然に息づく鳥や昆虫の姿を捉えた写真作品が展示されました。
今月は1月11日(水)より風景や人物を撮影した写真作品、1月24日(火)からは木材を加工した工芸作品の展示を予定しています。
旧赤松家内蔵ギャラリーでは皆さまが日頃の文化・芸術活動で創作された作品発表の場としてのご利用を募集しています。お気軽にお問合せ、またご利用ください。

◆内蔵ギャラリーご利用に関するお問合せ
○お問合せ埋蔵文化財センター
○電話番号0538-32-9699
○時間午前8時30分~午後5時

◆旧赤松家入館案内
○開館時間午前9時~午後4時30分
○休館日毎週月曜日・祝日の翌日
○入館料無料

コラム 大変な史跡保存 早澤清市

写真:松林山古墳松林山古墳

先日京都に紅葉を見に行ってきました。神社仏閣が紅葉に映えひと際美しさを増していました。文化財課で史跡の管理や建造物の保存を担当している私にとって、京都では紅葉の美しさもさることながら、手入れの行き届いた日本庭園やきれいに掃除された散策路、また見事に保存されている建造物などに感心させられました。見学者に喜んでもらうために、所有者や自治体にとっても多くの労力と費用が掛かっていることと思います。

私たちの磐田市にも遠江国分寺跡や松林山古墳など日本を代表する史跡が数多くあり、文化財課が管理している土地の面積は約12.5haにも及びます。訪れた方々や史跡周辺の住民の皆様にご迷惑にならないようにと、年数回の草刈りを行っています。また昨年の台風15号による被害では、多くの樹木が風によって倒されその処理にも大変苦労しました。私たち文化財課では史跡の環境保全に努めるとともに、市内の文化財案内図やパンフレットなども作っています。是非一度市内の史跡を巡っていただければと思います。

編集後記

市役所本庁舎1階ロビーに展示されていました「遠江国分寺の模型」が市民文化会館1階ロビーに移転しました。市民文化会館ご利用の際には是非ご覧になってみてください。

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