磐田のみどころ

磐田市役所 ホーム > 磐田のみどころ > 文化財 > 磐田文化財だより 第96号

磐田文化財だより 第96号

速報!御殿(ごてん)・二之宮遺跡(にのみやいせき)の発掘調査 第3弾

写真:御殿・二之宮遺跡発掘調査

写真:平成24年度の発掘調査風景平成24年度の発掘調査風景

平成22年5月から足掛け3年にわたり磐田駅南で道路改良工事に伴う発掘調査を実施してきましたが、平成24年11月で終了しました。発掘調査箇所は、広大な御殿・二之宮遺跡のごく一部でしたが、検出した遺構(いこう)や出土遺物から、さまざまなことがわかってきました。ここでは、3年間の主な成果をご紹介していきます。来年度からは、出土資料の整理作業を行い、さらに成果を明らかにしていきます。

①発見された遺構から考えられること

写真:発見された遺構から考えられること

3年間の調査で見つかった遺構は、弥生時代の建物跡、貯蔵穴やゴミ穴と考えられる大穴、貝塚、中世の井戸、排水や区画のための溝などです。住居跡は見つからなかったことから、調査した箇所はムラの周辺部分であること、貝塚の存在から、この遺跡では稲作だけでなく漁労採集も行われ、海の恵みを受けて暮らしが営まれていたことがわかります。

写真:発掘調査のようす

発掘調査のようす

写真:発掘調査のようす

発掘調査のようす

写真:弥生時代の貝塚

弥生時代の貝塚

②出土品

出土した資料は、弥生時代~中世にかけての土器・木製品・鉄製品・石製品・動物の骨など、コンテナ251箱分になります。さまざまな時代の多量で豊富な内容の資料が出土したことから、御殿・二之宮遺跡はこれまで考えられていたとおり、弥生時代以降、磐田市における中核的な遺跡であったことがわかります。

写真:弥生土器:生活のなかで使われた壷

弥生土器:生活のなかで使われた壷

写真:イノシシと思われる動物の骨:弥生時代の人々にとってイノシシは重要な食料資源でした。

イノシシと思われる動物の骨:弥
生時代の人々にとってイノシシは
重要な食料資源でした。

写真:奈良時代の土器:墨で字が書かれた土器が約150点出土。遠江国府で使用されたものと考えられます。

奈良時代の土器:墨で字が書かれ
た土器が約150点出土。遠江国府
で使用されたものと考えられます。

※御殿・二之宮遺跡発掘調査報告は、その成果をこれまでに「文化財だより」第72号・第84号でも掲載しております。今回の報告は第3弾となります。バックナンバーは、磐田市のホームページからご覧になることができます。

ふるさと磐田の指定文化財(19)
福田地区の秋葉山常夜灯(あきはさんじょうやとう)

今回は、平成17年(2005)11月21日に新磐田市の文化財に指定された、「三番組秋葉山常夜灯」と、福田地区にある常夜灯を紹介します。

三番組秋葉山常夜灯

写真:三番組秋葉山常夜灯三番組秋葉山常夜灯

秋葉信仰は、天竜区春野町にある秋葉山を信仰の元としています。遠州地方はそのお膝元(ひざもと)として秋葉信仰の中心地ですが、福田地区は市内でも特に秋葉信仰が盛んな地域です。そのため、地区内には今でも多くの秋葉山常夜灯が残っています。
三番組の秋葉山常夜灯は、昭和初期に造られたもので、常夜灯本体を木製の社で覆(おお)う「鞘堂(さやどう)」の形になっています。今でも電球があり、街灯としての役割を果たしています。


福田地区の秋葉山常夜灯

写真:一番組秋葉山常夜灯(末広がり型)一番組秋葉山常夜灯(末広がり型)

福田地区には、1番組から14番組までのすべての番組と、福田中島地内の3箇所、豊浜地区の4箇所などに秋葉山の信仰が残っています。形も、三番組のような江戸時代から続く伝統的な形に加え、セメント・モルタルで造られた角柱型のものや、末広がりの台座になるものなど、組ごとに工夫を凝らして造られていることがわかります。
皆さんも、「常夜灯めぐり」で、さまざまな形の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

写真:十・十一・十二番組秋葉山常夜灯(角柱型)

十・十一・十二番組
秋葉山常夜灯
(角柱型)

写真:五番組秋葉山常夜灯

五番組秋葉山常夜灯

写真:三番組秋葉山常夜灯

三番組秋葉山常夜灯

いわたの民具をご覧になれます

埋蔵文化財センター・旧見付学校・竜洋郷土資料館・豊岡農村民俗資料館では、市内の人々の生活がどのように営まれてきたのか、実際に使ったものを通して知ってもらうことを目的とした民具の展示をしています。
それぞれの地域で営まれてきた生産や生業を中心に、古くから残る道具、それを使っていた頃の暮らしの様子を紹介しています。

写真:豊岡農村民俗資料館(1F)養蚕が盛んに行われた時の道具なども展示しています。

豊岡農村民俗資料館(1F)
養蚕が盛んに行われた時の道
具なども展示しています。

写真:埋蔵文化財センター(収蔵庫)商家の帳場をイメージした展示などもしています※見学は要予約

埋蔵文化財センター(収蔵庫)
商家の帳場をイメージした展示
などもしています※見学は要予約

写真:旧見付学校(3F)農作業の道具や生活の中で使われていた道具を展示しています。

旧見付学校(3F)
農作業の道具や生活の中で使わ
れていた道具を展示しています。

※石臼や足踏み脱穀機など、体験学習用に貸出しできる民具もあります。
お気軽にご相談ください。(連絡先:文化財課 0538-32-9699)

コラム 古代人の芸術 鶴田 千浪

写真:銅鐸(どうたく)と袈裟襷文(けさだすきもん)

縄文土器や弥生土器、銅鐸(どうたく)等、日本の古代に生きた人々が日常生活や祭祀に使用した道具の数々は、とても素朴です。同時代の海外の人々が製作した美術品と比べると日本の土器はなんて原始的だろうと感じていました。ところが、縄文時代や弥生時代につくられた土器を観察してみると、無秩序につけられているかのような模様が、よく見ると1本の縄目を基準として整然と規則的に繰り返されていたり、銅鐸に至っては、細い直線を無数に交差させた文様(袈裟襷(けさだすき)文様)が全体に施されているのでした。気の遠くなる様な地道な作業が繰り返された結果、簡素な美しい芸術品として完成されている事を発見しました。
私は、千年以上前に生きた人たちの芸術的な感性と技術に大変驚愕し感動してしまったのでした。

編集後記

平成24年度も最後の月になってしまいました。はやいものですね。新年度からの「文化財だより」をより充実したものにするために、皆様からのご意見やご感想をお寄せください。お待ちしております。

ページの先頭へ

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの構成について、ご意見・ご要望などがありましたら下記に入力してください。
入力内容への個別の回答はできかねますのでご了承ください。

このアンケートフォームは、磐田市ホームページに関するご意見をお聞かせいただくものです。
市政に対するご意見、お問い合わせなどはこちらへお寄せください。ご意見・お問い合わせ