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磐田文化財だより 第98号

特集 2013国分寺まつりIN遠江 1200年前のいにしえに思いを馳せて

遠江国分寺は、奈良時代に当時の60あまりの国ごとに建てられた国分寺のひとつで、その跡は全国で3箇所しかない国の特別史跡になっています。遠江国分寺跡を広く知ってもらうため、平成18年に『国分寺まつり』を市が開催し、その後は市民による実行委員会が主催して今回が7回目の開催です。

6月8日(土) 9時30分~16時 雨天の場合は、9日(日)に順延

昨年度の様子~国司(現在の県知事)一行による国分寺参拝~
(天平の衣装を身に着けてのパフォーマンス)

写真:昨年度の様子

当日は、実行委員長や市長・教育長・市議会議長などが参加し、奈良時代当時の遠江国守(長官・現在の県知事)他の役人たちに扮して、遠江国分寺への参拝を行うという設定のもと、行列を披露する予定です。おたのしみに。(演者は変更があります)

昔のスポーツ『蹴鞠(けまり)』

写真:蹴鞠(けまり)

蹴鞠って?蹴鞠は、西暦600年代に仏教とともに中国から日本に渡来し、文武(もんむ)天皇の大宝元年(701年)に、日本で最初の蹴鞠の会が開かれたという説も。当日は、磐田東高校サッカー部のみなさんによる、サッカーボールを使った今風の蹴鞠の実演があります。

みどころ紹介

抽選会や餅投げ、ステージでの歌や踊り、また園内には食事のブースなども出店します。国分寺公園に来て、私たちの祖先が生きてきた歴史を感じてください。初夏のひとときを、緑の公園で1,200年前のいにしえに思いを馳せてみてはいかがですか。 写真は昨年のものです。

グループやご家族で一日中楽しめる親しみやすいイベントが盛りだくさん。“たっぷり遊べるたくさんのブース”
地産地消のグルメやいろいろな体験ブースとともに、文化財課もブースを出店します。

文化財課のブース

写真:国分寺出土品の展示

今までの国分寺の発掘のすべてが、ここに来ればわかります。
出土した軒丸瓦(屋根の軒先に用いる丸瓦。蓮の花の模様)などの瓦や土器・パネルの展示、書籍の販売など


国分寺跡展望ツアー

写真:市役所から国分寺公園を望む

好評につき、今年も市役所6階からの国分寺跡展望ツアーを行います。議会の傍聴以外は入ることのない議場ですが、大きな窓からの眺めは最高!南大門跡や金堂跡、塔跡など、当時の建物の配置が分かります。国分寺の偉容を想像するとワクワクします。


塔本塑像(とうほんそぞう)を作るブース

写真:塑像作りに夢中の子どもたち

塔本塑像とは、粘土で作った仏像。国分寺で実際に七重塔から出土しています。オリジナルの仏像を作りましょう。


祝い餅投げ&大抽選会

祝い餅投げは縁起もの。国分寺まつりのはじめと終わりの2回行われます。「こりゃあ拾わにゃいかんら!」大抽選会もあります。こちらも人気のため、長~い列ができます。

2013国分寺まつりIN遠江
とき:平成25年6月8日(土) 9:30~16:00【雨天の場合6/9日(日)】
ところ:遠江国分寺跡史跡公園(市役所北側)
駐車場:市役所駐車場(本庁舎南側)
まつりについての問合せ 実行委員会事務局 Tel 090-9021-1327 今井さん

もっと知りたい!明ケ島(みょうがじま)古墳群出土土製品(後編)

写真:発見されたようす発見されたようす

明ケ島原から出土した土製品が、このたび重要文化財に指定されることになりました。有形文化財の分野では市内初の国指定となります。先月に引き続き、この土製品を紹介します。
明ケ島古墳群出土土製品は、粘土をこねて焼かれた人や動物、武器や玉などで、ほとんどが手のひらに入ってしまうほどの大きさです。今から約1,600年前の古墳時代中期に作られ、祈りの儀式に使われたと考えられます。

琴(こと)のはなし

写真:琴(立てて使うタイプ)琴(立てて使うタイプ)

人形以外の土製品の大半は、道具を模したものですが、40種類以上と全国でも他に例を見ない多くの土製品が見つかっています。
中でも注目されるのは、楽器の形をした土製品です。楽器には笛形と琴形がありますが、琴形土製品は全部で25点見つかっています。
琴は、現在わたしたちが知っている琴とは違う楽器で、弦楽器であることは間違いありませんが、弦数もまちまちであったようです。また、男性だけが弾く楽器であるとの説もあります。体の前や膝に置いて使うタイプのものと、チェロのように立てて使うタイプとがあったようです。

写真:琴(置いて使うタイプ)琴(置いて使うタイプ)

今回明ケ島原で発見された琴は弦を束ねる「竜角」と呼ばれる部分や、弦も描かれており、また槽(そう)と呼ばれる共鳴装置(アンプ)の箱も作られていることから、当時の琴を細部まで忠実に再現しているようです。弦数も3本のものから6本までと、さまざまな種類があることがはじめてわかり、日本の音楽史に大きな成果をもたらしました。
琴は、奈良時代につくられた歴史書である『日本書紀』で、神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮半島への出兵について、神の声を聞くときに使ったという記述があることから、神聖な楽器だと考えられてきました。
もちろん、明ケ島原の土製品も祈りの儀式に使われたことから、そうした用途も考えられますが、同じく奈良時代に書かれた『風土記』には男性が女性の気を引くために使ったシーンも描かれることから、さまざまな使われ方をしたようです。
明ケ島原では、犬やいのししといっしょに見つかった事例があることから、狩猟の成果に対して神様にお礼を述べ、大いに飲み、歌い踊って宴をするシーンが想像できます。
明ケ島原の土製品は、琴が特別なものではなく、私たちの先祖がギターと同じくらいの親しみやすさで使っていたことを証明した、たいへん価値のあるものと考えています。

文化財めぐりウォークin福田

とき: 平成25年6月23日(日)小雨決行 / 雨天の場合6月30日(日)
ところ: 福田地区 駐車場あり(浜松御前崎自転車道駐車場)
時間: 午前9:00~正午(予定)
参加費: 300円(保険代・資料代ほか)
募集対象: どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
内容: 福田の歴史に思いを馳せながら、港町に残る文化財を訪ねて歩きます。歩行距離約5km。
申込方法: 電話で文化財課へ申し込んでください。Tel 0538(32)9699 【申込期限6月3日(月)】
その他: 当日の詳細は、申込締切後、参加者の方へお知らせします。

コラム 石丁場 見て歩き 柳川 千香子

写真:水平に石を切りだした跡水平に石を切りだした跡

伊豆より切り出された伊豆石は、下田港より積み出され磐田市にも運ばれている。往年の姿をそのままとどめているような伊豆石の石切り場(石丁場)が見たくて、下田市へ。
案内していただいたのは、山の中の石丁場。道なき道を歩いていくと、突然目の前に切り立った大きな岩が現れる。人ひとりがやっと通れる程度の石の切れ目から中に入ると、広い石の洞窟が姿を現す。岩盤を広く深く掘り下げた石丁場には、石を下に横に切り出した跡が幾何学模様のように刻まれている。寛政の頃より切り出された伊豆石は、運搬に都合の良い海岸端より次第に良質の石材を求めて奥地へと移っていったようである。 ノミの跡を見ながら石丁場で働く当時の石工の姿を想像してみた。労力もさることながら暗い洞内には蝙蝠(こうもり)もいる、大きなゲジゲジもいる、カマドウマもいる。…私には無理である。

編集後記

今月のコラムは、「先人の文化の残石から静かに漂う魅力を感じてほしい」と3月に文化財課から異動した職員からの寄稿されたものです。機会があれば、ぜひ訪れて臨場感を味わっていただきたいと思います。

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