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磐田文化財だより 第99号

北部(豊岡地区)丘陵の発掘調査速報 五反田(ごたんだ)古墳群発掘調査

南アルプスから続く山並みの先端、磐田市の北部、豊岡地区の丘陵部にある五反田古墳群の発掘調査を行いました。今回は自然豊かなこの地区での発掘調査の様子をご紹介します。

[五反田5号墳の石室]
自然礫(れき)を積み上げた古墳の横穴式石室。写真の奥には天井の石も残っていました。出土した土器から1,300年前に造られたものと考えられます。石室のほとんどは1,300年間、崩れることなくこの状態で残されていました。


五反田古墳群の位置

五反田古墳群は下野部(しものべ)地内、一雲済(いちうんさい)川の東側の丘陵に位置する古墳群で、昭和45年に3基の古墳が調査されています。今回の調査は、平成24年10月から、平成25年3月にかけ、周知の古墳1基と、確認調査で遺跡の存在が判明した丘陵部分を対象に行いました。

[調査地点の遠望 ~南西から~]
天竜川と豊岡地区。南アルプスに連なる丘陵部の先端には、多くの古墳が存在します。


今回は、周知されている古墳(五反田4号墳)を調査したほか、丘陵斜面部から古墳1基(5号墳)、低丘陵部からは2軒の住居跡を発見しました。

五反田5号墳の発見

5号墳は、地形的に存在を予想しなかった丘陵斜面部に造られた新発見の古墳です。
あれれ?調査予定箇所の南端、斜面部から石が見つかりました。なんだろうと調査範囲を広げていくと・・・・
え・・・・・どうなるのかな?
石は2列に並び、奥側に平らな大きな石が見つかりました。石は地中に連続しているようです。

古墳だった・・・
石の検出を進めていくと、古墳の石室(遺体を納めた部屋)があることが分かりました。石室は長さ4m、幅1mのもので、50㎝ほどの自然礫を積み上げていました。平坦な石を奥壁とし、奥側には天井をふさぐ天井石も残されていました。

住居跡の発見

[2号住居跡]
地面を掘りくぼめた竪穴住居です。
丘陵上部側にはカマドも造られ、中にカメが置かれていました。

低丘陵平坦面から発見された2軒の住居跡は古墳時代後半(約1400年前)に造られたと考えられます。カマドが造られていましたが、柱穴や床面は存在していないことから、簡単な住居だった可能性も考えられます。

オマケ いろんな人?の来訪

[イノシシの足跡]
そのほかタヌキ・キツネ・ウサギ
と思われる足跡がありました。

発掘調査した地点は緑深い山林部にあたり、様々な来訪者があったようです。
明け方、調査地の周辺には大小の足跡が残されていました。


予測できなかった箇所から古墳・住居が発見されたことから、今後、豊岡地区の埋蔵文化財を考える上で、重要な指標となると考えられます。

隊員募集!!あつまれ「ふるさと歴史たんけん隊」

文化財課では、市内小学校5・6年生を対象に、ふるさと磐田の歴史や今を楽しく学べる講座を今年も開催します。
遺跡発掘や土器づくり体験、古墳探検など、古代の謎にドキドキ!! 地域の産業の昔と今を知る施設見学はワクワク!! ふるさとの魅力を“見て”“聞いて”“感じよう”。

活動予定(全6回)9:00~11:30

とき ところ 内容
1 7月27日(土) 埋蔵文化財センター 埋蔵文化財センターを探検しよう
2 8月9日(金) 静岡県農林技術研究所
かぶと塚公園
施設探検1~農業の最先端の研究をのぞこう~古墳を探検しよう~兜塚(かぶとづか)古墳周辺
3 8月23日(金) 市内発掘現場 遺跡を発掘しよう
※発掘現場の状況が決まり次第、日程を直接参加者に連絡します。
4 9月21日(土) コーデュロイハウス
織物工場
施設探検2~市の特産物(織物)の歴史を知ろう~織物工場見学・はたおり体験・別珍のカッチング体験
5 11月9日(土) 埋蔵文化財センター 土器をつくってみよう
6 12月7日(土) 埋蔵文化財センター 土器を焼こう
※雨天の場合、12月14日(土)
募集人数

25名 できるだけ、6回すべての講座に参加できる方
(応募者多数の場合は抽選になります)

参加費

1000円(保険・材料代など)

活動の様子

~写真は昨年度のものです~

★埋蔵文化財センター探検★

収蔵庫に大切にしまわれている文化財も見れちゃいます。文化財課のお仕事体験もできます。


★土器づくりに挑戦★

オリジナルの縄文土器をつくってみよう!よく乾かしたら、野焼きして完成です。


★発掘作業を体験★

何が出てくるかな・・・実際の発掘作業に参加します。


★施設探検★

ふるさとの産業の今、昔を知ろう。

《静岡県農林技術研究所》
静岡県の農業の最先端の研究をのぞこう。みんなの大好きな紅ほっぺ(いちご)は、ここで生まれたよ。


《天龍社織物工業協同組合~コーデュロイハウス~》
手織りの体験のほか、近くの織物工場に見学に行きます。機械の動く様子を見てみよう。


「福田(ふくで)町史資料編Ⅵ近世・近現代(続)」を発行します

福田町史は今年、資料編Ⅵを発行します。平成13年刊行の「福田町の歴史」以来となる福田町史の発行です。その後見つかった資料や提供いただいた資料などの中から、なるべく多くの資料を掲載したいと考えています。


予約の受け付けは9月から

今回の資料編Ⅵは、『近世編と近現代編』の2部構成とし、全体では約950ページの資料編です。来年3月発行予定で、今年9月から予約受付を始める予定です。

資料集めはまだ続けます

資料編Ⅵを発行した後、平成27年度に通史編を発行する計画で、資料集めはまだ続けます。もし、「古~い資料を今までとっておいたけど、家を建て替えるついでに処分しようと思っている」このような資料がありましたら、福田町史のために、ぜひ見せていただけませんか?
連絡お待ちしています。

【連絡先】磐田市歴史文書館 電話66-9112

コラム 長屋のはなし 飯田訓子

私の住んでいる家の敷地内に、今も大きな古い長屋が建っています。 
子供の頃、家を建て替える少しの間長屋の2階に住んでいたことがありました。階段が急で、天井が低くて窓も小さく、子供心に不思議な建物だと思っていました。最近になり伯母(おば)からその長屋で養蚕(ようさん)をしていたと聞き驚きました。
80歳になる伯母が幼少期の頃、私の住む岩田地区は水田と桑畑が半々で農家の多くが稲作のかたわら養蚕に精を出し、多忙な日々を送っていたそうです。
病気に弱い蚕(かいこ)は一匹の発病が全滅につながることもあり、昼夜問わずの大変な作業だったそうです。しかし繭(まゆ)の相場は変動が大きく、安値で買われてしまうこともあり、当時幼かった伯母も期待と不安の入り混じった気持ちで市場に行く祖父を見送ったということです。
苦労して育てた繭を真(ま)綿(わた)にし、祖母が冬布団を作ってくれてそれは暖かかったと嬉しそうに話す伯母と長屋を見つめていると、何か大切なことを思い出させてくれると同時に、知らなかった我が家の歴史にも触れ、温かい気持ちになりました。

編集後記

文化財めぐりウォークの参加者を募ると、ふるさとを懐かしんでの問合せがたくさんあります。ふるさとは何歳になっても色あせない思い出の詰まった場所です。将来子供たちがどんなふうに磐田を語るのか…楽しみです。

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