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磐田文化財だより 第103号

もうすぐ、掛塚まつり
~掛塚祭屋台囃子(県指定民俗文化財)の音が響く~

掛塚まつり

掛塚まつり

10月の遠州地方は屋台祭り真っ盛り。その中でも、掛塚屋台は、建造年(江戸~明治時代)が古く、由緒ある彫刻師の彫りものが見られます。掛塚貴船神社の祭りは、10月19日、20日の両日に行われ、9台の華麗な屋台が、神輿(みこし)のお供をして町内を引き廻されます。

掛塚まつりは夜の祭りといわれ、かつては、宵祭りの日の朝、屋台を組み立て、夕方から引き出して明け方まで引いてていたといいます。昔ながらのろうそくをともした提灯が揺れ、その柔らかな灯りに照らし出された金箔の輝きは、見る人の心をとらえます。終戦の年には、若者たちが竹筒を使って自らろうそくを作り、屋台を引いたと伝えられています。その提灯も、町によって笹竹につける間隔や糸の長さが微妙に違い、その美しさを競っているのも伝統の技の積み重ねの一つです。祭りの夜を満喫してみませんか。

19日は、16時30分頃から提灯を付けた屋台が貴船神社の境内に引き込まれ、18時からの宵祭りの祭典に加わります。20日は、午前中に屋台が神社境内に集まり、大祭の神事が行われて、正午前に神輿渡御(とぎょ)が神社を出発します。屋台は16時半頃、提灯を付けて御仮宮(おかりみや)のある蟹町を出発し、すでに還御(かんぎょ)した神輿に従って18時頃に神社に引き込まれます。


掛塚祭屋台囃子
入船囃子・出船囃子(神社へ出入り時)、大庭(おおば)囃子(神社境内)、神楽(かぐら)囃子(神輿巡行のお供)、お公卿(くげん)囃子(各町への帰り)など場面ごとに異なるお囃子が演奏されます。お囃子の数種類が県の民俗文化財に指定されています。


いわたのこんなお話 福田編(1)

身近な文化財をシリーズでご紹介します。文化財を探しながら市内を歩いてみると、あちらこちらに石碑やお地蔵様などがあることに気づきます。指定文化財ではないけれど、造られたもの一つひとつに、地域の出来事や人々の思いがあり、そこに歴史が刻まれています。ほんのちょっと立ち止まって、地域の歴史に目をむけてみてはいかがでしょうか?

石にきざまれた歴史 貴布祢(きふね)神社の石碑

写真:貴布祢神社(蛭池)貴布祢神社(蛭池(ひるいけ))

写真:タブノキ(根本部分) 矢印部分が石碑タブノキ(根本部分) 矢印部分が石碑

写真:石碑(左)銘文の拓本(右)

蛭池の貴布祢神社は、「高?神(たかおかみのかみ)」を祭る、蛭池の氏神です。「高?神」は祈雨や水難除けの神様として信仰されています。神社は、北側を流れる古川(旧太田川流路)から集落を守るために造られた堤防のすぐ南側にあり、集落を水害から守るためにまつられています。

神社の裏手(北側)に堤防と思われる高まりが残り、タブノキが生えています。木の根元を見ると、石碑が木に抱えられるようにして持ち上がっています。
石碑は見えている部分の長さ55㎝、幅30㎝の規模で、細長い丸形をしています。「奉納扶桑國中…、寛永十三年」と刻まれています。下にも文字が刻まれている可能性がありますが、木に食い込んでいるため、確認することはできません。

「扶桑(ふそう)」は、中国の伝説で、東方の海上にある国のことですが、「日本」の異称としても用いられます。「寛永十三年」は西暦では1636年であり、江戸時代、3代将軍家光の時代です。
地区の言い伝えでは、かつて古川の水害に見舞われ、流れ着いた農耕用の牛や馬の遺体を埋葬した場所に石碑が建立された、といわれています。
建立されてからおよそ400年、石碑は地域の移り変わりを今も見続けています。

地図:貴布祢(きふね)神社

ふるさと磐田の指定文化財(24)~紙本墨画山水図 福田半香(ふくだはんこう)筆
紙本墨画山水図 平井顕斎(ひらいけんさい)筆~

今回は、平成23年5月9日に磐田市の文化財に指定された『紙本墨画山水図 福田半香筆』『紙本墨画山水図 平井顕斎筆』を紹介します。
福田半香と平井顕斎は、共に江戸時代後期の日本を代表する画家として著名な渡辺崋山(かざん)の高弟で、崋山十哲の一人に数えられる程の画人です。これらは、作品が優秀で文化史上貴重なものとして指定されたものであり、磐田市の歴史を考えるうえでも重要な文化財です。

紙本墨画山水図 福田半香筆(4面)

紙本墨画山水図 福田半香筆(4面):見付出身の江戸時代の画人福田半香42歳の時の作品で、水墨画の大作を作りはじめた時期であることから大作といえます。38歳の時に師 崋山が亡くなり、その失意を乗り越え、己の水墨画の境地を見出していく、その頃の作品です。

紙本墨画山水図 平井顕斎筆(4面)

紙本墨画山水図 平井顕斎筆(4面):顕斎は牧之原市の出身で、半香と同じく掛川藩の絵師 村松以弘について絵を学び、のちに崋山に弟子入りをしました。山水画を得意とした顕斎の特徴が表れている大作で、顕斎の晩年の画号である「三谷山樵(さんこくさんしょう)」が記されています。

夏の企画展『明ヶ島土製品展』こぼれ話

7月から8月にかけて行った『明ヶ島土製品展』では、延べ5,340名と多数の方々に来場していただき、誠にありがとうございました。今回は、企画展の中からちょっとだけご紹介します。

速報・明ヶ島土製品総選挙結果

明ヶ島古墳群で見つかった25点の琴形は様々な形をしており、日本の音楽史研究に大きな成果をもたらしたと言われますが、実際にどんな音色が奏(かな)でられていたのかについてはまだまだ良く分かっていないのが現状です。そこで、企画展記念演奏会では、奈良県在住の古代琴奏者・遼安(りょうあん)さんをお招きしました。

写真:琴を弾く埴輪と同じ恰好で演奏する遼安さん。幻想的な音色に魅了されました琴を弾く埴輪と同じ恰好で演奏する遼安さん。
幻想的な音色に魅了されました

遼安さんからは、
『現在、琴と呼んでいる楽器は正しくは筝(そう)という楽器で、感情を表現できるが、古代琴は素朴で単調な音である』
『弦は絹でできていた可能性が高い』
『筝と異なり、膝にのせて弾いていた』
『実際に音を鳴らさない儀礼用の琴があった』
といったように、単に古代琴の形の特徴のみならず、実際に琴を復元し弾いてみた上での貴重なお話をいただくことができました。こうした演奏会の企画は、文化財課では初めての試みでしたが、ご来場の皆様にはお楽しみいただけたのではないでしょうか。

人形土製品総選挙

前号でも紹介したように、展示会場では、人形土製品の人気投票を行い、週ごとに展示位置を入れ替える、ということも試みました。来場者の方々にも好評だったようです。なお、1位となった89番に投票した方たちの理由を紹介します。

1位 89番(全2041票中455票獲得)
  • 小さくてかわいい
  • 完成度が高い
  • 星みたいだから
  • 知っている子に似てるから
  • 息子に似ている
  • ストラップにして欲しい
  • ダンスしているみたい
  • 優しく語りかけてくる表情
  • 動きを感じる、かっこいい
  • ふなっしーに似ている
  • 顔がはっきりしている
  • いきいきしている
  • のんびりとした雰囲気が味がある
  • 私も子供なので投票しました
  • いやされる
  • 子供らしさが表現されている
  • なんとなく
  • 顔がいい
  • 愛嬌がある
1位89番(全2041票中455票獲得)

このように、文化財課の企画展では、これからも来場者の方々に楽しんでいただけるような工夫を考えていきたいと思います。今後も楽しみにしていて下さい。

編集後記

食欲、スポーツ、読書(文化)の秋です。気候のよいこの季節は、動きたくてウズウズしてしまいます。そこでおススメ!?市内の文化財を巡ってのウォーキングゥ~(古っ・・・)” 『市内文化財案内図』をご活用ください。

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