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磐田文化財だより 第105号

文化財防火デーin旧見付学校

文化財防火デーin旧見付学校

毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。
昭和24年1月26日に、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺の金堂が炎上し、世界的な至宝といわれた壁画が焼失しました。文化財である建物の大半は木造であり、常に火災による焼損の危険にさらされています。この出来事は国民に強い衝撃を与え、火災など災害による文化財保護の危機を深く憂慮する世論が高まり、翌昭和25年に文化財保護法が制定されました。
このような被害から文化財を守るとともに文化財愛護の意識の高揚を図るため、昭和30年に、法隆寺金堂が焼損した1月26日を、また1、2月が1年で一番火災が発生しやすい時期でもあることから、「文化財防火デー」と定め、毎年各地で防火訓練などの文化財防火運動を行っています。
旧見付学校でも毎年この日に、消防署と合同で、はしご車やポンプ車による水幕、施設備え付けの動力ポンプによる放水などの火災訓練を行っています。来る平成26年1月26日(日)も、同様の訓練を行う予定です。
磐田市には、旧見付学校だけではなく、府八幡宮楼門など木造の文化財も数多くあります。ひとたび火災が起これば、文化財がなくなってしまうだけでなく、近隣の市民の皆さまにもご迷惑をおかけしてしまうことになります。
こうした防火デーをよい機会として、一層気を引き締め、文化財の保護に取り組んでいきたいと思います。


平成25年 訓練の様子

いわたのこんなお話 ~豊岡編 ①~

(左)2つの面に文字が刻まれた石碑(右)変体仮名で刻まれた「ふたまた」
(左)2つの面に文字が刻まれた石碑
(右)変体仮名で刻まれた「ふたまた」
※石碑は個人宅にあるため、普段は見学できません。

身近な文化財シリーズ、今回は、豊岡地区を訪ねました。石に刻まれた歴史に触れ、当時の様子を思い描いてみませんか?

~「神田の道しるべと神田港」~
皆さんは上野部(かみのべ)の神田(かんだ)にかつて港があったことをご存じでしょうか。天竜川に面したこの地区には、明治初めから昭和10年頃まで渡船や天竜川を使って物資を運ぶための港がありました。

●神田の渡船
神田の、とある民家には、明治時代初め頃に神田港の前に建てられていた道しるべが残されています。当初の場所からは移されていますが、縦22cm、横18cm、高さ106cmの直方体状の石材に、「右かすい(可睡斎(かすいさい)のこと) あふらやま(油山寺(ゆさんじ)のこと)、左ふたまた(二俣)」と文字が刻まれています。
神田の渡船は、江戸時代より対岸の浜松市浜北区上島(かみじま)付近と往来を行っていましたが、この道しるべから分かるように、西岸からは遠州三山[可睡斎・油山寺・法多山(はったさん)(袋井市)]に参詣する人々が多く利用していました。神田からは、岩水寺(がんすいじ)(浜松市浜北区)や浜松市の中心部に向かう人々などが利用していました。明治初め頃に天竜川に頑丈な堤防が築かれ港ができると、多くの客が利用するようになったようです。


かつて神田港があった所

●北遠との結びつき
港ができたことは、人の往来だけでなく物流にも影響を与えました。敷地(しきじ)や三川(みつかわ)(袋井市)、一宮(いちのみや)(森町)方面の米を上流の北遠地域に運んだり、上流地域で作られた茶などが神田港で荷揚げされたりすることが行われていたようです。そのため、港の周辺は大いに繁栄し、明治・大正時代には、雑貨屋などの商店や銀行等が立ち並んでいました。
こうした神田港の機能は、1911(明治44)年の鹿島橋(浜松市天竜区)の架橋や、昭和10年代以降の周辺道路の整備により陸上交通が発達することで、衰退していきました。冒頭の石碑は、忘れられつつある歴史の確かな証拠として今も大切に保管されています。


神田港の周辺(大正2年頃)神田港があった周辺(左奥の河原付近)

※石碑及び昔の神田港の写真の掲載にあたっては、所有者の許可を得ています。無断転載はご遠慮下さい。

ふるさと磐田の指定文化財(25) ~大めし祭り~

平成8年4月1日に旧豊田町の文化財に指定され、合併後も引き続き磐田市指定文化財に指定されている「大めし祭り」を取材してきました。新しく地区に嫁いできたお嫁さんを大盛りのご飯などでもてなし、地区の一員として迎える儀式です。ユーモラスな祭事の様子をお楽しみください。

大めし祭り

大めし祭り

平成25年度 旧見付学校企画展
~富士山と教科書~

富士山と教科書

コラム 「幟棹(のぼりざお)のてっぺんには ・・・?」 米津幸男

幟棹
 《撮影・・・磐田市内の祭りより》

あちこちの町から流れてくる笛や太鼓の音で秋祭りの季節を知ります。お祭りがどこで行われているかは神社に幟が立っていることでわかります。私が住む地区では氏子全員が集まり幟立の準備をします。お祭りの朝、私は地域の人たちといっしょに神社の前で幟立ての作業をしていました。幟棹の先端にササを取り付けていたとき、各地の祭りを見に出かけている人から「ここらへんじゃ竹のササを付けているが、他所の地域の祭りじゃ松や榊(さかき)を付けているところもあるよ」と言われました。たしかに土地が変われば物が変わるということを頭の中では理解していたのですが。幟棹のてっぺんにササが取り付けられているのは当たり前だと思い込んでいた私は“井の中の蛙(かわず)”でした。
皆さんもお祭りに限らず、地域では当たり前に行われている生活習慣が他所ではまったく異なっていることに気付かないでいることがあるかもしれません。いつも見慣れているもの、当たり前だと思っていることにも関心を注ぎ、想像の翼を広げていたいものです。


編集後記

富士山が世界遺産に登録され、ますます人気の観光名所に。私も先日、その関連資産の富士山本宮浅間大社に行ってきたところです。旧見付学校でも、『富士山と教科書』展を開催しています。子供の頃から遠くに望んでいた富士山は、どんなふうに教科書で子供たちに伝えられてきたのでしょうか・・・。ぜひ足をお運びください。

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