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磐田文化財だより 第121号

速報 神明山(しんめいやま)遺跡 発掘調査

神明山遺跡全景(南から)

神明山遺跡は磐田原台地の東南部に位置する鎌田地区、鎌田神明宮の南に広がる遺跡です。区画整理事業の範囲に含まれることから、平成26年7月から発掘調査を行ってきましたが、3月末に終了しました。発掘調査では、6世紀後半(1400年前)に造られた古墳や、浅く掘った長方形の穴に石を敷き詰めた古墳時代中期(1600年前)の墓、鎌田地区で最も古い方形周溝墓などが発見されました。今回はこの調査の様子を速報します。

弥生時代の神明山遺跡 市内最大の方形周溝墓群の発見

発見された方形周溝墓群

方形周溝墓は弥生時代(1900年前)に造られ、方形に溝を巡らし、溝を掘った土で墳丘(塚)を造り、その中央部付近に遺体を埋葬した墓です。溝の一辺を共有しながら連続的に造られている30基以上の方形周溝墓を確認することができました。墳丘が削られ、遺体を埋葬した穴(主体部)は見つかりませんでしたが、溝の底からは墓に供えられた土器が見つかっています。

ここにも古墳 発見

発見された古墳(石室 右)と刀の出土状況(左)

調査区西側では古墳時代後期(1400年前)に造られた古墳が発見されました。この古墳の中央部には遺体を納めた石室が造られました。石室は後世の開墾(かいこん)により壊されていますが、積み上げた石の一部と、副葬された刀、耳環、ガラス小玉などが見つかっています。

庶民の墓か?

石を敷き並べた古墳時代の墓

発見された遺構には、長さ1.8m前後、幅0.5mの浅い穴に石を敷き並べたものがあります。石の間から玉(管玉)や鉄製品が見つかったことから、古墳時代中期(1600年前)の墓であることが分かりました。土を積み上げて造った古墳と比べ、副葬品も少ないことから、一般庶民の墓である可能性も考えられます。


ここは鎌田(かまた) 歴史が匂う宝箱

神明山遺跡が位置する鎌田地区

神明山遺跡が位置する鎌田地区は歴史の宝庫です。国史跡である御厨古墳群(※)や鎌田・鍬影遺跡、長江崎遺跡などの古墳や遺跡のほか、1000年以上の歴史を持つと伝えられる医王寺や鎌田神明宮が存在します。神明山遺跡は鎌田地区のルーツとして語り伝えられていくのではないでしょうか。
静岡県の「ふるさと自然百選」にも選ばれた鎌田神明宮の森とその周辺では、緑豊かな自然と深く刻まれた歴史の香りが残されています。一度、鎌田で悠久(ゆうきゅう)の時の流れを感じてみてはどうでしょうか。
※松林山古墳・高根山古墳・秋葉山古墳・稲荷山古墳・御厨堂山古墳の総称


古今東西 大評判! 津倉家住宅の見学会を実施しました

見学の様子(2014年12月21日)

3月14日・15日に実施した津倉家住宅(文化財だより119号参照)の見学会には1,000人近くの方が足を運び、掛塚湊の廻船問屋として繁栄した津倉家に思いを馳(は)せていました。前年12月に行った地元地区を対象とした見学会でも多くの方が集まり、津倉家住宅が掛塚湊の歴史の象徴として地域に愛されていることを再認識しました。今後、地域の象徴、磐田市の至宝として、津倉家住宅の保存・活用にむけて取り組んでまいります。


いわたのこんなお話 豊岡編②

大箸家のドウダンツツジ(灯台躑躅(どうだんつつじ)/満天星(まんてんせい))

ドウダンツツジの花をご存知でしょうか?スズランのようなかわいい小花が、4月に見ごろを迎えます。今回は、磐田市の指定文化財(天然記念物)の大箸家のドウダンツツジをご紹介します。

春(4~5月 白くて可憐な花を鈴なりに咲かせます。)

ドウダンツツジは、ツツジ科の落葉低木です。樹の枝別れしている様子が昔夜間の灯りに使われた燈台(とうだい)に似ていて、その「トウダイ」がしだいに変化していって「ドウダン」となったといわれています。また、満天星は中国の故事により、昔、太上老君(たいじょうろうくん)(神格化された老子の呼び名)が誤ってこぼした霊水がこの木に散って壺状になり、満点に星が輝くように美しかったという伝説によるといわれています。
大箸家には、主屋と西側の塀に挟まれた南北に長い中庭に、たくさんのドウダンツツジが植栽されています。天然記念物に指定された2本のドウダンツツジは、樹齢60年~80年と推定され、樹高は南側のものが3.1m、北側のものが2.9mを測ります。樹齢・樹高ともに、平地にあるドウダンツツジとしては他に例をみず、株の形も整っており、大箸家のシンボリックな存在です。また、国の登録有形文化財である大箸家(※)のたたずまいとも調和し、優美な景観を醸(かも)し出しています。

<庭園は、主屋南側の表庭・西側に広がる中庭・北側に広がる裏庭を回遊できます。>


秋(10月下旬~12月中旬)真っ赤な紅葉がきれいです。

お問合せ先
花咲之荘
磐田市壱貫地429
TEL:0539-62-2316
【見学料】大人350円 小人150円

※ 大箸家は、江戸時代末期の天保年間(1830年代)に、造り酒屋として栄え、嘉永2年(1849)には壱貫地村の庄屋を勤めた旧家です。木造2階建ての主屋や土蔵、塀など7件は、国の登録有形文化財に登録されています。


文化財課からのお知らせ

「文化財だより合冊版(第51~100号)」を刊行しました!

毎月1日発行の「いわた文化財だより」平成21年6月(第51号)から平成25年7月(第100号)までを1冊の本にしました。

「文化財だより合冊版(第51~100号)」を刊行しました!

コラム 遠州かるた 飯田訓子

遠州かるた

年下の友人との会話の中で友人から「おじぶっさま」という言葉が出てきました。おじぶっさまとは、遠州弁では主に仏壇を意味するのですが、私も普段使わないこの言葉を10歳以上年下の彼女が常用している事に驚きました。聞けば彼女の実家の掛川市大東区域では、方言の研究・保存活動をする団体があり、最近「方言かるた」の制作をしたそうです。さっそく友人からかるたを取り寄せてみると、私が普段使っている方言や、祖父母がよく口にしていた方言などが川柳で表現されており、とてもユニークで温かみのあるものでした。
私がかるたを見ている傍らで息子たちが「それ、やっちゃいかんだに~」と喋っている声を聴き、方言はカタチが無いものだけど、身近にあって、受け継がれている地域の文化だと感じました。ちなみに私と友人のお勧め川柳は写真のもので、意味は「お餅がのどにつっかえてつい慌てちゃった」「突きささるよ、そのあたりを裸足で歩いては」です。


編集後記

新年度がスタートしました。昨年度は出前講座、史跡見学など、多くの皆様に出会うことができ楽しい1年でした。文化財課職員一同感謝申し上げます。今年度もぜひ文化財課をご利用ください。

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