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磐田文化財だより 第130号

文化財課冬の企画展を開催します!
くらしの中の楽しみ ~明治・大正・昭和~

くらしの中の楽しみ ~明治・大正・昭和~

開催期間/平成28年2月6日(土)~2月21日(日)
開催時間/9:30~17:30
休館日/月曜日
入場料/無料
会場/豊田図書館展示室(磐田市上新屋304)
問合せ先/磐田市教育委員会文化財課 TEL:0538-32-9699 FAX:0538-32-9764

戦後の高度経済成長期時代以降、物質的に豊な時代となり、技術の進化に伴い、くらしも大きく変わってきています。テレビやパソコンなどから得られる情報により、日々の暮らしにおける情報は豊かになりました。また、交通網の発達により、目的地への移動が用意になりました。今日の物にあふれる時代よりちょっと昔、明治・大正・昭和のはじめ頃、磐田の人々は、くらしをより潤すために、どんなものに楽しみを求め、心の糧としていたでしょうか。今回の企画展では娯楽と嗜好の2つの面からご紹介します。

<娯楽> スポーツ・レジャー・人形浄瑠璃・芝居・映画

見どころ① 映画のポスター

福田座で上映された映画ポスター(昭和13年頃)[市内個人蔵]、磐田座(見付)で上映された映画ポスター(昭和9年頃)

大正時代になると映画が台頭し、磐田にも映画館が設立されました。また、それまで芝居などが行われていた劇場でも、大都(現カドカワ)・松竹などの映画が上映されるようになります。娯楽の少なかった時代、多くの人々が映画館に足を運びました。


見どころ② 海水浴案内パンフレット

豊浜海水浴案内のパンフレット

明治時代には、海に入るのは保養・病気療養、武芸の鍛錬としての水泳が目的でした。鉄道やバスなど運行により生活圏が広がり、レジャーの場としての海水浴場が各地に開かれるようになると、福田の海辺にも海水浴場が開かれていました。丑浜の日には、多くの海水浴客が訪れました。


<嗜好> 酒・たばこ・駄菓子屋・甘味

見どころ③ 昭和初期のビールのポスターなど

大正時代の贈答用のビールケースと藁づと(瓶を保護する藁の包み)【市内個人蔵】、昭和初期のポスター【市内個人蔵】

大人の楽しみのひとつといえばお酒。明治後期になると、ビール・ワイン・ウイスキーなどが飲まれるようになり、嗜好が多様化します。酒屋での仕事を終えた後の1杯(立ち呑み)は、嗜好の楽しみであり、社交の場としても楽しみの場でもありました。


見どころ④ 懐かしの駄菓子屋さんの道具

お菓子を入れたガラス瓶(丸猫瓶)【市内個人蔵】

駄菓子は、江戸時代には庶民の間食として売られ、安い値段で食べられるので一文菓子と呼ばれていて、上菓子という高級菓子と対照的な意味で名づけられました。子どもがお小遣いで買える場所であり、自分で選んで買える楽しみの場でした。また、遊び場、子どもたちの社交の場でもありました。


シリーズ第4回 磐田市の近代化遺産 幻の光明電鉄を追え!

【光明電気鉄道】昭和3年11月から昭和11年1月までのごくわずかな期間だけ運行していた、ファンの間では「幻の鉄道」とされる鉄道です。今回は5回シリーズの第4回です。沿線に残る鉄道の痕跡を探ってみたいと思います。

市内に唯一残る駅の跡

平松駅跡(南から)、平松駅跡(南東から)

平松地内の、とあるお宅の裏庭に平松駅の跡が残っています。
南北に平行に走っている古いコンクリートの塀が2つあるだけですが、それでも駅の痕跡が残っているのは市内ではここだけです。
線路は当時窪んでいたはずですが、線路を撤去した後、土を入れて畑としています。一方、ホームのほうは高くなっていたはずですが、当時は敷き詰められていた砕石がなくなっているため、窪んだ状態になっています。
平松駅は駅舎も東側にあったそうです。貨物の引き込み線もあり、当時は活気に溢れていたでしょうが、いまは想像もつかないほど閑静な住宅地になっています。


橋の跡

神増の橋脚跡(点線はレールの推定)

神増には、田んぼの真ん中にコンクリートの板が3つ置かれている場所があり、まるで巨大なドミノ倒しのコマが並んでいるようです。
これは、橋脚の跡と伝えられています。コンクリートの上部を見ると左右にくぼみがあるため、そこに枕木を置いて、その上にレールを載せたものと思われます。
今見る限りでは、ここにだけ橋脚があっても列車は走れそうにないのですが、北にも南にもまったく痕跡がなく、当時どのような環境だったのか、今となってはわかりません。

掲載した場所は個人の所有地です。見学するときは許可をいただくか、公道から見学するなど、マナーを守りましょう。


福田町史 通史編の販売予約を行います

福田町史の総集編ともいえる通史編は、福田地域の原始・古代から平成の大合併までの歴史と豊な自然について調査したものを精査・整理し、読みやすく編集しました。平成13年度刊行の『福田町の歴史』には収録できなかった事象や最新の知見も多数収録しています。

福田町史

<冊子> 5,000円 A5版 800ページ
(別冊)福田の自然 100ページ
<DVD> 2,500円 PDFファイル収録
(冊子版と内容は同じです)

  • ■申込み方法:直接・電話または電子申請にて、住所・氏名・電話番号・希望数・受け取り方法(窓口もしくは郵送)をお知らせください。
  • バーコード
  • ■申込み締切:平成28年1月末日
  • ■販売予定:平成28年3月
  • ■予約販売受け取り方法:はがきにてご案内します。
    平成28年3月12・13日に福田中央交流センターにてお渡し。その後は歴史文書館にてお渡し。または郵送(送料別途)。
  • ■一般販売:平成28年3月14日~
    歴史文書館・埋蔵文化財センターで販売します。
  • ■問合せ:歴史文書館(磐田市役所竜洋支所内)
    磐田市岡729-1 TEL 0538-66-9112

コラム 修復工事が終わった府八幡宮楼門 江間正典

府八幡宮楼門(南東より)

県指定文化財の府八幡宮楼門の保存修理工事が、3ヶ年を掛け、本年9月に完成いたしました。楼門本体の修復箇所は、古色処理をして出来るだけ目立たなくしてありますが、屋根だけは、建築当初と同様の「こけら葺」による美しい姿を見ることが出来ます。
「こけら葺」は、「ひわだ葺・茅葺等」と共に日本に古くから伝わる植物性屋根です。この弱い植物性の屋根材を、国宝等の最高級の建物に普通に使用している国は世界でも日本だけであり、そのやわらかな曲線で形作られた優美な屋根は、日本人の感性がはぐくんだ芸術作品とも言われています。しかし、この「こけら葺」には問題があります。瓦や金属葺の屋根と異なり寿命は30年程度、葺き替えには多額の費用と時間が掛るため維持が大変なのです。今回の修繕では、日本古来の伝統技術を身に着けた5人の職人さんが、3ヶ月掛けて屋根を葺き替えました。事実、この楼門も、屋根の維持が困難であったのか、大正から昭和の間は鉄板葺の時代があったそうです。今回の修復に際しては、様々な方々の努力があって、創建当時の美しい姿を取り戻すことが出来たのだと思います。
修繕後の美しい姿を、まだご覧になっていないようでしたら、府八幡宮に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


編集後記

あけましておめでとうございます。今年も、より多くの皆様に、手にとっていただけるような文化財だよりの編集に努めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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