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磐田文化財だより 第139号

遠州豊田PA(パーキングエリア)南地区発掘調査速報
広野(ひろの)遺跡から古墳3基を新たに発見!

広野遺跡の発掘現場

遠州豊田PA南側の開発に先立って、8月1日より12月末までの予定で、広野遺跡の発掘調査を行っています。これまでの調査成果を速報でお知らせします。

広野遺跡って?

豊田東小学校建設のときに、初めて本格的な発掘調査が行われて以来、これまでに15回にわたる調査が行われていて、旧石器時代の調理施設跡、縄文時代の住居跡、弥生時代のお墓(方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ))などが見つかっています。

今回の調査結果

パワーショベルで土を掘り下げていくと、古墳の周りに掘られた溝(周溝(しゅうこう))が見つかりました。直径10~12メートルの円墳(えんぷん)(平面形が丸い古墳)で、盛土(もりど)や埋葬施設(まいそうしせつ)は残っていませんでしたが、出土した土器の形から、今から約1,500年前にこの地域を治めた有力者のお墓であることがわかりました。


左:古墳がみつかった時の様子、右:古墳が造られたころの想像図

古墳から見つかったものは・・・

発掘調査範囲

周溝から土器が見つかっています。土師器(はじき)(野焼きされた橙色(だいだいいろ)の土器)と須恵器(すえき)(窯(かま)で焼かれた灰色の土器)の2種類があります。これらは、古墳のおまつり(先祖に祈りをささげる儀式(ぎしき))のときのお供え物をのせるために使われた土器が、墳丘(ふんきゅう)から転落したものと考えられます。このほか、石製の「紡錘車(ぼうすいしゃ)」といわれる糸をよる道具が出土しました。


1号墳から出土した紡錘車

<1号墳から出土した紡錘車>
円形に削られた石の中央に穴が開いています。断面形は台形です。直径は4.1センチ、穴の径は0.8センチ。穴に木の棒を通して使います。


<1号墳周溝からみつかった土師器>
1号墳周溝からみつかった土師器

<3号墳周溝からみつかった土師器>
3号墳周溝からみつかった土師器


現場見学会を開催しました

2号墳の周溝を発掘、解説をしている様子

地域のみなさんに新発見の古墳と発掘調査のようすを見学してもらうため、9月11日(日)に見学会を開催しました。午前、午後あわせて200人のお客さまにご来場いただきました。古墳から出土したばかりの土器や、発掘調査のようすを見て、たいへん興味深そうでした。「細かい作業ですね」など声をかけてもらいました。


今後も調査継続します

このあと、同じ区画で旧石器時代(今から約2万年前)の遺跡を調査します。この時代の人々が使った石器や調理施設跡が見つかる見込みです。調査が進んだところで、現場を公開する予定ですので、どうぞご覧下さい。

寺谷用水を歩く 第2回(全4回)

磐田市の西側を南北に貫く、寺谷用水。用水路をぶらり巡れば、知られざる寺谷用水が見つかるかもしれません。寺谷用水の旅、2回目は取水口をご紹介します。

移り変わった取水口

一番圦橋、神田取水口跡

天竜川から水を取り入れる用水ですから、どこから水を取り入れるかによって上下の水量が変わってしまいますので、沿線の人々にとってはとても重大なことでした。
最初にあった寺谷の取水口付近は、今でも圦上(いりかみ)、圦下(いりした)の地名が残っています(圦(いり)は水を調節する水門のこと)。その後何か所かの取水口ができ、川の流れの状態によってどこから取り入れるか決めていました。掛下には一番圦がありましたが、今は右写真の一番圦橋という名前が当時をしのぶ唯一のものです。


今も残る神田取水口

神田取水口跡

上野部にある寺谷用水神田取水口。江戸時代から取水口になったところですが、現在残っているのは昭和18年(1943)のもので、コンクリート製の本体に木製の樋が今でも残っています。
上に樋の開閉をする役目の人がいたと伝わります。写真のように今では天竜川の水位ははるかに下になっていて、取水することはできません。

※ 樋・・・水の出入り口。
開閉して水を出したり留めたりする。


今はどこから?

阿蔵取水口跡

戦後は秋葉ダムや佐久間ダムなどができて、天竜川の流れが安定すると同時に、水位はどんどん低くなっていきました。
右写真はいまも残る阿蔵(あくら)取水口(昭和19年(1944)、浜松市天竜区阿蔵)ですが、ご覧のとおり今はここからも取水することはできません。
昭和54年(1979)以降現在に至るまで、船明(ふなぎら)ダムから上野部(神田)まで引かれた導水管を通り、各分水口を経由して各地に通水しています。


津倉家住宅見学会開催のお知らせ

津倉家

明治の豪商・廻船問屋「津倉家」の見学会を開催します。昨年に引き続き、掛塚祭にあわせ2日間の公開です!ぜひこの機会に、掛塚湊の繁栄の歴史を伝える貴重な文化財をご覧ください。
※津倉家住宅の見どころについては、文化財だより第117号で紹介しています。(市HPにて公開中です。)


  • 日時 平成28年10月15日(土)・16日(日)
  • 公開時間 9:00~12:00・13:00~15:00
  • 申込不要
  • 見学無料
  • 駐車場:天竜川掛塚橋下河川敷駐車場

【問い合わせ先】
磐田市教育委員会 文化財課
平日 8:30~17:00 TEL(0538)32-9699

職員リレーコラム 海外いったら、博物館いこう! 渡邊武文

8月に初めてシンガポールにいき、アジア文明博物館に立ち寄りました。ネーミングの壮大さに一度は行ってみたいと思っていた場所でした。実際、展示も多民族国家にふさわしい多彩なものでした。

滞在はジカ熱感染症流行直前でした。一刻も早い収束をお祈りします。

中でも、シンガポールの南東約600kmのジャワ海の海底で見つかった約1200年前の沈没船に関する展示には、特に驚かされました!中東で製作されたこの船は、古代中国で仕入れた金銀製品を含む様々な物資を載せて帰る途中であったようです。とりわけ、赤褐色や緑色で描かれた花や鳥、魚などが絵付けされた大量の完形の陶磁器たちは本当に美しかったです。そして、シンガポール周辺海域の歴史的な結びつきも実感し、船に乗せた品々の豪華さから「日本と唐の貿易はどうであったのか」、ということにも興味がわいてきました。
このように、博物館に行くことで、訪れた国のことを知ることができますし、ひいては自国の歴史や文化にも考えをめぐらせることができます。海外にいく時には、目的地にぜひ博物館や資料館を加えることをおすすめします。


編集後記

秋祭りの季節になりました。太鼓、笛、摺鉦(すりがね)の音色に心が躍るとともに楽しい思い出がよみがえります。

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