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磐田文化財だより 第146号

開館30周年! 磐田市埋蔵文化財センター

今年、開所から30年を迎えた磐田市埋蔵文化財センター。磐田市の埋蔵文化財についての情報がつまったこの場所を、より身近に感じていただきたく、文化財探偵と共に改めて埋蔵文化財センターを紹介します!

センターの名前にもある埋蔵文化財って何?

土の中にある歴史を語る情報源

埋蔵文化財とは、遺跡のことです。遺跡とは、私たちの祖先の活動の痕跡(遺構)と、土器や木器など(遺物)を総称したものです。埋蔵文化財には昔の人びとの生活を知るための大切な情報がつまっています。

いつできたの?

静岡県初の埋蔵文化財センターとして、昭和62年1月に開所

磐田市埋蔵文化財センターは、市内に存在する多くの遺跡や遺物から昔の人々がどのような暮らしをしていたかを調査・研究するとともに、遺物や資料の管理・保管するため、静岡県内で最初の埋蔵文化財センターとして開所しました。

どこにあるの?

磐田市見付、市立中央図書館の東側にあります

埋蔵文化財センター地図

  • ◆開館時間:午前8時30分から午後5時まで
  • ◆休館日:土・日曜日、祝日、年末年始
  • ◆交通:JR東海道線磐田駅下車後
    駅前バス乗り場から二俣山東行・ららぽーと行、
    「図書館前」下車
  • ◆電話:0538-32-9699 ◆FAX:0538-32-9764

どんなことをしているの?

1.遺跡の発掘調査

地面を掘り下げている様子

地面を掘り下げている様子

図面に記録している様子

図面に記録している様子

遺跡内で工事が計画される場合、遺跡がどの深さにあるか、どのような遺跡かを調べるための確認調査(部分的な発掘調査)を実施します。その後、開発事業等との調整を行い、遺跡が工事によって影響を受ける場合にその部分を対象とした発掘調査(本発掘調査)を行います。
発掘調査では、まず、発掘する範囲の表土を掘り下げ、昔の人の生活の痕跡(遺構:建物の柱の跡や墓穴など)を見つけていきます。土器や石器が出てくると、傷つけないように慎重に取り上げます。


2.発掘調査で得たデータや出土した遺物の整理

土器や石器など遺物を水洗いし、記号を書き入れたり、つなぎ合わせたりします。その後、遺物の実測や写真撮影をします。また、発掘現場で測量した図面を清書をします。最終的にはそれらをまとめ、発掘調査報告書として刊行します。

土器に記号を記している様子土器に記号を記している様子 土器を接合している様子土器を接合している様子 発掘調査報告書発掘調査報告書
3.埋蔵文化財に関する情報、資料の収集・保管

収蔵庫の内部(部分)

発掘調査による出土品や、写真・図面などの記録を収蔵・保管しています。収蔵庫の中にはたくさんの棚があり、出土した遺跡ごとに出土品を保管しています。

収蔵庫の内部(部分)

手前に修復した土器が、奥には出土品の入ったコンテナが棚におさめられています


4.埋蔵文化財の普及活動

1階展示スペースにて、市内で発掘された遺物や、古墳の模型などを展示しています。またパンフレットの発行や、企画展、訪問歴史教室などをおこない文化財を紹介しています。

1階展示スペース1階展示スペース パンフレットパンフレット 訪問歴史教室訪問歴史教室

この30年でどんな発見・調査があったの?

全国に誇れる発見がありました!!

888の墓がある集合墓地 一の谷(いちのたに)中世墳墓群(見付)

蔵骨器の出土状況

蔵骨器の出土状況

小さな丘陵の上や斜面を利用して4種類の墓が888基ありました。同じ場所にさまざまな種類の墓が数多く造られているのは大変めずらしいことです。見付にいた国府や守護所の役人、有力な町人の墓と考えられています。(昭和59~平成元年調査)


磐田市初!重要文化財に指定された土製品 明ヶ島(みょうがじま)古墳群(東部)

土製品(人) 土製品(犬)

土製品(人)  土製品(犬)

祭りに使ったと考えられる古墳時代の小型の土製品が出土しました。土製品は点数、種類ともに豊富で、人や動物だけでなく楽器や機織(はたおり)具などの形をしたものが見つかりました。(平成7~13年調査)


家康の別邸の門柱が出土! 御殿(ごてん)・二之宮(にのみや)遺跡(中泉)

中泉御殿の門の柱 出土状況

中泉御殿の門の柱 出土状況

弥生時代から中世・近世にかけて営まれた遺跡です。弥生時代の木製農具や、奈良時代の大型建物跡・木簡・墨書土器が出土しています。江戸時代には徳川家康の別邸である中泉御殿や代官所がありました。(平成15~17調査)


有力寺院の関係遺跡!? 岩室(いわむろ)中世墳墓群(豊岡)

石を方形に積み上げた墓

石を方形に積み上げた墓

古代~中世にかけて「岩室寺」という山岳寺院がありました。岩室中世墳墓群は、この寺院に関係した人々のお墓であったようです。(平成17年調査)


あの場所の下にも遺跡が! 高見丘(たかみがおか)遺跡群(豊田)

高見丘遺跡群発掘作業風景

高見丘遺跡群発掘作業風景

現在、遠州豊田パーキングエリアやららぽーと磐田がある場所にも遺跡がありました。出土品のほとんどは磐田原台地で最初に人が住み始めた旧石器時代のものです。(平成18~19年調査)


国の特別史跡、国分寺 遠江(とおとうみ)国分寺跡(見付・中泉)

南上空から見た遠江国分寺跡

南上空から見た遠江国分寺跡

奈良時代に天皇の命令を受け、全国60数ヶ所に建立された寺院の一つです。史跡再整備に伴う発掘調査により全国でも「遠江国分寺だけ」の発見がありました。1つ目は主な建物の基礎が木装されていること、2つ目は灯ろうの柱が木製であることです。(平成18~26年調査)

30年の発掘成果は、紙面に乗せられたものはほんの一部です。近年の発掘調査結果は、文化財だよりでも速報でお伝えしてきました。市のホームページからご覧いただけます。


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職員リレーコラム 「埋蔵文化財センター開所30周年」 安藤寛

磐田市埋蔵文化財センターは昭和62年に開所しました。今年はちょうど30周年にあたります。博物館等と異なり、埋蔵文化財の調査と整理作業、収蔵が主な役割です。開発が多くなり、それに対応する目的で建てられましたが、磐田市の場合は、出土品をそれまで古い施設数箇所に収蔵していたことから、まずそれらを集中的にまた安全に収蔵する必要がありました。
私も開所した昭和61年度に当時の郷土館(センター開所と同時に「文化財課」)に異動となり、センターに収蔵される前は、出土品が木造の旧い施設に山積みされ、暗い部屋で先輩が遺物の整理をしていたのを覚えています。

送元二使安西

埋蔵文化財センター完成当時のまだ遺物が入っていない第一収蔵庫

整理作業では、開所したころ、図は製図用のペンでトレースし、文章も手書きでした。それが、現在では、図や文章、写真の多くをパソコンで作成・編集しています。同じなのは、元図は手書きの図が多いこと、写真は改変できず保存性がよいとされる白黒・カラーポジのフィルムも使っていることぐらいでしょうか。しかし、それを使って撮影しているカメラもいずれ「文化財」となる日が来るかもしれません。
開所当時空間がかなりあった収蔵庫はすでに満杯となり、収蔵棚の間などにも遺物がひしめくとともに磐田の歴史が詰まっています。


編集後記

「けっこう凄いんです、磐田市の文化財!」遺跡とともに磐田市の魅力も発掘してきた埋蔵文化財センター。今後ともよろしくお願いいたします。

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