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磐田文化財だより 第154号

旧赤松家記念館に行こう! 新たな展示品が登場!

旧赤松家記念館に行こう! 新たな展示品が登場!

県指定文化財の赤レンガ造りの門で有名な旧赤松家記念館では、赤松則良(のりよし)に関わる各種資料や赤松家から寄贈された品々など、幕末から明治期にかけての歴史を物語る貴重な資料を展示しています。則良は、幕府の留学生としてオランダで造船技術を学んだ後、造船技術者を育てるとともに多くの軍艦の設計や建造を行い「日本造船の父」と呼ばれている人物です。
今回、赤松家の子孫が所蔵する未公開の品を、新たな展示品として公開しました。

初展示!勲章の数々

初展示!勲章の数々

則良は、明治維新後に、造船技術を発展させ、日本海軍の基礎を築くことに大きな貢献をしたことから、爵位、勲章を得ています。
明治20年(1887)に男爵の爵位を授与されるとともに海軍中将になりました。
その翌年には、顕著な功績をあげ国家または公共に功労がある者を対象とした勲一等(くんいっとう)旭日大綬章(きょくじつだいじゅしょう)を授与されました。
今回は、大礼服を着た則良の喜寿記念写真にも写っている数々の勲章を初めて展示します。

まだまだあります! 初公開を一挙紹介!

水差(みずさ)し(銀製)

水差(みずさ)し(銀製)

明治22年、佐世保鎮守府司令長官であった則良は、後の大正天皇に対馬産の若駒一頭を献納しました。この銀製水差しは、その時、下賜された品物です。

手炉(しゅろ)(中国製)

手炉(しゅろ)(中国製)

手炉とは、手をあぶるための小火鉢(ひばち)です。この手炉は、則良が母方の祖父・吉澤久之進(よしざわきゅうのしん)の形見としてもらったものです。


椅子

椅子

椅子は、則良が自宅で使用していたもので、紫檀(しだん)製です。座面は籐張り、背部には大理石が埋め込まれています。

牡丹図

牡丹図

右の牡丹図は、幕末の名君の一人である薩摩藩第11代藩主の島津斉彬(なりあきら)によって描かれたものです。


記念館の和室では『明治期の磐田 たばこパッケージ展』開催中

<~平成30年3月31日まで>

内蔵2階にも磐田の産業~たばこ編~を展示中です。

旧赤松家の建つ見付地区は、明治期の東海道におけるたばこ製造の一大中心地でした。明治の民営期(官営)のたばこ製造がはじまる明治38年(1905)以前)には、嗜好品であるたばこはイメージが重要で、その包装紙の美しさが売り上げを左右したようです。見付地区にあった栗田煙草合資会社も多色刷りの包装紙を作り、全国でもベスト10に入る業績を獲得しました。磐田の産業遺産として今に残る、たばこの包装紙の数々を展示しています。


旧赤松家記念館
旧赤松家記念館
磐田市見付3884-10
TEL:0538-36-0340 <入館無料>

開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:月曜日・国民の祝日の翌日(土・日・月の場合火曜日)・12/29~1/3

JR 磐田駅前バスターミナル①番乗場 遠鉄バス「二俣山東行き」「ららぽーと磐田行き」11分、『河原町北』下車徒歩1分
旧赤松家記念館地図

いわた 鉄道めぐり 第2回 中泉軌道(全3回)

「いわた 鉄道めぐり」、このシリーズでは磐田市内の鉄道にまつわる事柄を、テーマごとに紹介していきます。第1回(文化財だより第152号)では、磐田市の鉄道の玄関口である磐田駅についてお届けしました。シリーズ第2回は、中泉軌道を紹介します。

『中泉軌道』とは

中泉軌道の路線の一部が描かれた中泉周辺地図 明治後期~昭和初頭/福田 平野登家所蔵

中泉軌道は、地元の人々が出資して出来た中泉軌道株式会社の手により、明治40年(1907)10月に開通しました。池田村(磐田市池田)と中泉間の約9キロを結び、昭和5年(1930)に廃止されるまでの23年間運行していました。軌道の車両は、車丁(しゃてい)といわれる人夫が二人で押して動かす人力の車両でした。

軌道・・・道路の上に作られた線路構造物の総称。電車・列車などを走らせる、レールを敷いたもの。


中泉軌道が運んだもの

中泉駅発汽車時間表/昭和3年 ↑ 中泉駅発汽車時間表/昭和3年
1、2段目が東海道線、3段目が、中泉軌道の時刻表になっています。所要時間は45分~50分かかっていました。

中泉駅前の人車 →
明治後期~昭和初頭
『磐田の記録写真集』より転載
黄色の○で囲まれた車両で旅客を運んでいました。中泉駅前(現磐田駅北口前)付近で撮られた写真です。
中泉軌道の主な目的は、久根鉱山(浜松市天竜区佐久間)から船で天竜川をくだり池田まで運ばれる鉱石や、材木を中泉駅まで運搬することでした。
車両は4両あり、そのうちの1両は人車と言われる6人乗りの客車(写真下)で、昭和3年には中泉駅発池田行きが一日に8本運行していました。
中泉町誌によると、中泉軌道は当初の目的である木材や鉱石や旅客だけでなく、米やお茶、さつまいもの切干、味噌、蜜柑(みかん)、生きた豚など様々なものを運んでいたことがわかります。
中泉駅前の人車

<文化財課ニュース> 「ふるさと歴史たんけん隊」を開催しました

文化財課キャラクターともちゃん

文化財課では毎年、市内の小学生5・6年生を対象に「ふるさと歴史たんけん隊」を開催しています。今年は全5回の内容で、遠江国分寺跡を探検したり、企画展では見付宿・古文書について学んだり書いたり、勾玉づくりなどを行いました。
隊員たちは「磐田に凄いお寺があったんだ!」「本物の古文書を初めてみた」「勾玉を作るのも大変だ」と毎回新しい発見や、普段出来ない体験に目を輝かせていました。
見て、触れて、体感することで、地域の歴史に興味を持ってもらったり、磐田をもっと好きになり、自慢に思うきっかけになればと感じています。


左写真:遠江国分寺跡を探検、中写真:企画展見学、右写真:勾玉づくり体験

職員リレーコラム この公文書は保存する・廃棄する? 門奈秀昭

歴史文書館では、保存期限が満了し歴史的に重要と判断された公文書を、整理保存しています。平成28年度末で、合併前の旧市町村をはじめ、明治以降の文書も含め、収蔵数は52,270件に上ります。
この文書は保存するべきか廃棄してもよいか、3人の職員で文書を1件1件確認しながら案を作成し、最終的には文化財課として決定していきます。この文書は市独自の新しい事業に関するものだから保存、これは定例的な催しに関するものだから廃棄等々、3人の意見が一致すればよいのですが、単なる報告文書だから廃棄でよいのでは、報告内容は貴重な情報ではと、時にはなかなか意見がまとまらないこともあります。
迷ったら保存するという原則の下、100年後の市民の皆さんにも利用していただけるように、担当者一同、日々、意見を戦わせながら評価選別作業に取り組んでいます。

磐田市歴史文書館(竜洋支所)入口

整理保存された公文書は、今年度から原則公開とし、皆さんに活用していただけるようになりました。歴史文書館には、公文書以外にも、江戸時代の古文書等の地域史の資料や、地図・絵図、写真など多くの貴重な資料が収蔵されています。
展示会も年数回開催していますので、気軽に立ち寄っていただければと思います。

磐田市歴史文書館キャラクター 文字朗

磐田市歴史文書館(展示室あり)
■休館日:土・日・祝日・年末年始 ■開館時間:9:00~17:00 ■入館無料
■住所 磐田市岡729-1(竜洋支所) ■電話:0538-66-9112 ■FAX:0538-66-9722


編集後記

梅のつぼみもふくらみを見せる季節となりました。旧赤松家のお庭の梅の木が満開になるのは、いつ頃か・・・今年こそ写真を撮りに行きたいです。

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