ホームへ戻る

 利 用 案 内 施 設 案 内 ア ク セ ス イ ベ ン ト 観察マップ

  レ ポ ー ト リ ン ク 事 業 概 要

  桶 ケ 谷 沼 に つ い て
 

桶ケ谷沼は、磐田市東部の磐田原台地東縁にある県下有数の平地性淡水池沼です。

沼周辺には、多くの動植物が生息しており、ベッコウトンボをはじめとするトンボは 70種類、県内のトンボの3分の2、国内の3分の1の種類が確認されています。

また、マガモなどの野鳥、魚類、水生植物その他の生物も多く 、まさに自然の宝庫となっています。

桶ケ谷沼とその周辺は、平成3年に静岡県の自然環境保全地域に指定されています。

自然環境保全地域とは

原生の自然や、すぐれた天然林、特異な地形地質、貴重な動植物の生息地などの自然を損なうことなく保全し、次の世代に引き継いでいくことを目的に指定された地域です。

桶ケ谷沼とその周辺約50.5haは、県条例に基づき自然環境保全地域に指定され、さらに保全度が高く人為的干渉をさける地区として、地域内の11.4haが特別地区(野生動植物保護地区)に指定されています。

野生動植物保護地区は、県下で初めて特定の動植物の保護を目的として設定された地区で、桶ケ谷沼ではベッコウトンボをその対象種とし、原則としてその捕獲、損傷等は禁止されています。

沼 の 現 況

沼 の 四 季

面  積  :  7.43ha
周  囲  :  1.70km
平均水深  :  0.60m
最 深 部  : 1.65m
水 容 積  :41,690㎥
ト ン ボ :  70種類
野  鳥 : 156種類
植  物 : 650種類

四季で変化する桶ケ谷沼
  ベ ッ コ ウ ト ン ボ に つ い て
 

ベッコウトンボ

ベッコウトンボは、桶ケ谷沼を代表するトンボです。

桶ケ谷沼は、本州で最東端のベッコウトンボ生息地であり、国内では唯一の安定した多産地といわれています。

しかし、近年ではアメリカザリガニなど外来種の増加や沼の環境変化により、その数は減少しています。

桶ケ谷沼では、ザリガニ・アカミミガメなどの外来種捕獲作業により、在来種の保護や生態系の保全に努めています。また過剰に繁茂したヨシなどの伐採による開放水面の確保や里山の管理、自然保護団体や磐田南高校によるベッコウトンボの人工的な増殖計画も進めています。

ベッコウトンボの成虫は4月中旬から5月末頃まで見られます。成虫の腹長は23〜28mmで、羽の斑紋と体色がべっこう色をしていることが名前の由来です。オスは、成熟すると体色が茶褐色から黒褐色に変化します。

ベッコウトンボは、種の保存法『絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律』で国内希少野生動植物種として保護の対象に指定されており、捕獲等が禁止されています。なお、国内希少野生動植物種に指定されているトンボは、ベッコウトンボを含め4種だけです。

また、環境省が公表したレッドリストにおいても絶滅危惧T類とされています。

ベッコウトンボ
成虫の個体数

1989年

400頭

1990年

200頭

1991年

142頭

1992年

385頭

1993年

761頭

1994年

883頭

1995年

139頭

1996年

126頭

1997年

144頭

1998年

450頭

1999年

47頭

2000年

131頭

2001年

153頭

2002年

117頭

2003年

93頭

2004年

73頭

2005年

209頭

2006年

65頭

2007年

97頭

2008年

155頭

2009年

110頭

2010年

  109頭

2011年

193頭

2012年

163頭

2013年

170頭

2014年

157頭

2015年

270頭

2016年

253頭

 

ベッコウトンボの個体数調査は、毎年4月29日と5月3日に自然保護団体(桶ケ谷沼を考える会と野路会)により実施されています。

  桶 ケ 谷 沼 の 保 全
 

 静岡県では、自然環境の保全に対する世論の盛り上がりや自然保護団体からの要望により、平成元年から2年にかけて、沼周辺の土地約44haを買収しました。磐田南高校によるベッコウトンボの増殖実験

平成3年3月29日には、沼周辺の土地約51haを自然環境保全地域に指定し、保全計画が策定されました。平成16年時点で、保全地域の約96%が県有地となっています。保全地域解説標識

 磐田市においても、保全地域に隣接する平原など約3haを保全用地として借地するとともに、周辺土地の保全管理道路を整備しました。

 桶ケ谷沼の保全管理には、行政や地元自治会、自然保護団体などさまざまな団体が係っています。水質・水量を安定させるための水中ポンプ

 特に、磐田市から保全管理業務の委託を受け 、活動している桶ケ谷沼管理運営委員会は、岩井・岩井原地区の地元自治会と自然保護団体の代表から組織され、各団体の意見を調整し活動を取りまとめている全国的に見ても先進的な団体です。

なお、各団体の役割については、右のとおりです。 

桶ケ谷沼の保全に係る各団体等の役割

【静岡県】

桶ケ谷沼自然環境保全地域の管理者として、管理運営の基本的な事項を取りまとめ、自然環境保全地域の実質的な管理を磐田市へ委託する。

【磐田市】

自然環境保全地域を含めた桶ケ谷沼周辺及びビジターセンター等施設の総括的な管理を行う。保全地域周辺の適正且つ有効な管理運営を行うため、地域周辺の土地を保全用地として借地するとともに、桶ケ谷沼管理運営委員会を組織し、当該地区の管理運営を桶ケ谷沼管理運営委員会へ委託する。

【桶ケ谷沼管理運営委員会】

桶ケ谷沼を考える会等の自然保護団体代表と地元自治会代表により組織されている。磐田市から委託を受け、桶ケ谷沼の具体的な維持管理施策や有効活用を検討し実施する。自然保護団体や地元自治会における活動の指針を示す団体である。

【自然保護団体】

桶ケ谷沼管理運営委員会で決定した管理運営方針を受け、生態調査・自然観察会等を実施し報告する。また、専門的知識が必要な自然体験講座や現場案内には、各専門の団体より講師を派遣し、自然教育の推進を図る。

【地元自治会】

桶ケ谷沼管理運営委員会で実施する外来種駆除等の保全活動に協力するとともに、植生管理・除草清掃等の当該区域の日常的な管理を実施する。

【自然環境保全管理員】

磐田市から委任を受け、自然環境の状況把握や保全のための指導、違反行為に対する指導及びその報告を行う。

    Copyright (C)  Okegayanuma Visitor  Center. All Rights Reserved