伊藤 佳世子 さん 移住年月:2011年4月 移住前の居住地:神奈川県逗子市(Iターン)  仕事:長屋の修復

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ページ番号 1004090  更新日 2019年12月20日

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移住のきっかけ

自給自足へのあこがれ

写真:仕事中の伊藤さん

30歳くらいの時に、生まれ育った国分寺市から趣味のカメラの撮影で訪れた神奈川県逗子市を気に入り、引っ越しました。
そこで、環境問題や町づくり、本当の豊かさのために活動する様々な人達に出会い、次第に地に足のついた自給自足の生活に憧れるようになりました。
大学を卒業してから同じ会社で会社員をしていて、毎日夜遅くまで残業する生活に疑問を持ち、辞めようかと思っても辞められずにいました。ちょうどその頃、たまたま相談した方に「あなたそろそろ潮時でしょ」と言われて。なんだかストンと心にその言葉が落ちて、12年半続けた仕事を辞めました。
さて、これからどうしようかと考えていた時に、憧れの自給自足に近づくべく、田舎の古民家も探してみたりしましたが、磐田市にある母の実家が空いていたので、色々な事情を考慮して一番いいなと思って、磐田市に来ました。

過去の仕事と現在の仕事

会社員から夢への第一歩

写真:長屋での子どもたちの様子

東京で12年半続けた会社は、従業員が900人程いる大手企業の子会社です。そこでは、マニュアルや広告関係の仕事をしていました。
今は、月曜から木曜は障害者支援の仕事を、金曜は近所の農家で平均年齢70歳の方々と一緒に農作業をしています。あと、友達と一緒に田んぼを借りて、お米も作っています。
土曜日曜は、長屋の修復をしたり、裁縫をしたり、畑仕事をして過ごしています。時間が出来たら、もう少し畑仕事を充実させたいなって思っています。

長屋の修復!?

いろんな人が触れ合える居場所にしたい

写真:長屋を修復作業中の伊藤さん

家の敷地内に建っている長屋が傾いて危ないと思っていたけど、壊すのはもったいないなと思って。歴史ある建物を地域のために活用したいと思って、長屋を修復していろいろな人が触れ合える居場所にする計画を立てました。
この計画に賛同してくれた大工さんが、日本家屋の建築技法の勉強を兼ねて、ボランティアで修復を引き受けてくれました。
今では、私の友達や大工さんの家族など、月に1度10人以上集まって楽しみながら長屋の修復をしています。少しずつ進んでいるけど、まだ1年くらいはかかりそうですね。

移住して衝撃だったこと

通りすがっただけで挨拶

第一印象は、“人少な”って思いましたね。
私は、東京の団地で生まれ育っているから、同じ棟の人とかは挨拶したけど、知らない人と話すことはめったになかったですが、こっちは通りすがっただけでも挨拶したり、知らない人でもバス停でお喋りしたりとか、気軽にみんな話をするんだと驚きましたね。いいことだなって思いますね。

移住するときに苦労したこと、不安だったこと

友達ができるかな

不安だったのは友達が1人もいないので、友達できるかなって思いましたね。
思い切りよくこっちに来たら、まちづくりを頑張る人たちと出会い、友達が一気に増えました。
磐田は若い人たちがまちづくりをしていたりして、活動をするのにちょうどいい規模なのかなって思いますね。

磐田市って面白いと思ったこと

人は少ないけど、濃い

写真:長屋を修復作業中の伊藤さん

地域に暮らす家族の人数やキャラクターを、みんな知っているのが面白いですよね。繋がりがあるというか、人は少ないけど、濃いですよね。
あと、遠州弁。一緒に農作業をしているおばちゃん達のイントネーションが面白いです。

磐田市のいいところ

地産地消

写真:吊るしてある干し柿

地元で採れた野菜の直販所が沢山あるから新鮮な農産物が手に入りやすいし、漁港があるから魚も手に入りやすいし、地産地消のところかな。自分が作れないものは、なるべく地場産のものを食べたいなって思っていて、東京だとそれは難しいんだけど、ここならできちゃうんですよね。

磐田市に来て不便なこと

店が少ない

食べるのが大好きで、東京にいたときは友達とよく色々な店に食べに行ったんだけど、こっちに来てあまりなくなりましたね。あと、服を買う店も、やっぱり東京と比べると少ないですね。
でも、誘惑が少ないので、お金をあまり使わないで生活できているから、会社員の頃のようにバリバリ働いてお金を使う生活より、ゆったりと生活できているから助かっているかな。

磐田市へ移住を考えている人へのメッセージ

住んだらいいぞ

写真:笑顔の伊藤さん

東京から2時間なのでそんな遠くないし、田舎でもなく都会でもないので中途半端なイメージがあるけど、意外と住んだらいいぞって感じですね。
人はのんびりしているし、食べ物にも恵まれているし、ないものがないですよ。

長屋プロジェクト

写真:長屋プロジェクト

4年前、生まれ育った東京から屋敷にやって来て、門の横に建つ長屋が目に付いた。壊すのはもったいない、歴史ある建物を地域のために活用したいと思い、長屋を修復して憩いの場として開放する計画を立てました。
賛同してくれた掛川市、袋井市、森町の30~40代の大工8人が、私の計画を知り、日本家屋の建築技法の勉強を兼ねて、無償で修復を引き受けてくれました。

大久保家

14代忠利(1846~1918年)まで淡海国玉神社の宮司を務めた。13代忠尚(1825~80年)は明治維新後、東京招魂社(現在の靖国神社)の宮司に、その息子の春野(1846~1915年)は薩長出身者以外で初の陸軍大将になるなど、明治政府内で活躍した。1892年に出版された「日本博覧図」に、現在とほぼ同じ大久保邸が描かれた銅版画が掲載されている。

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