定例教育委員会 平成22年12月21日

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ページ番号 1000764  更新日 2018年8月29日

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日時
平成22年12月21日(月曜)午後5時15分から午後6時25分
場所
磐田市役所西庁舎 3階 特別会議室
出席委員
江間委員長、田中委員、青島委員、杉本委員、飯田教育長
出席職員
事務局長 教育総務課長 幼稚園等支援担当参事 学校教育課長 中央図書館長 文化財課長 児童青少年育成室長 学校給食管理室長
傍聴人
0人

教育長が報告したもの(報告事項)

1

報告事項の1点目は、小学校の事務職員による不祥事である。報道等で既にご存知と思うが今回の事件が発生したことにつき、豊田南小学校、豊田中学校の保護者の皆様に心からお詫び申し上げる。また、静岡県教育委員会を挙げて不祥事根絶と信頼回復に努力しているときであっただけに、大変申し訳なく、残念なことである。
事故の詳細を申し上げる。昨日、静岡県教育委員会から、豊田南小学校事務職員、事務主査、男性53歳が、前任校(豊田中学校)勤務時代の平成16年度から現在勤務校の平成22年11月5日の間に、校納金から約500万円を私的に流用したとして懲戒免職処分となった。500万円の内訳は、現在校勤務の平成20年度から平成22年11月5日までの間に約200万円、前任校勤務の平成16年度から平成19年度までの間に約300万円である。また、所属職員の監督不行き届きとして、現在校の現校長、及び現在校の前校長にそれぞれ戒告処分が下された。当該職員の話では、お金の使い道はほとんどがパチンコということであった。
発覚したきっかけは、10月4日、市への給食費納入に関する市の予備監査が同小学校で行われたことからだった。監査では、市への支払は滞りなくされているものの、学校給食費準備金口座に不自然な現金入金があると指摘された。学校の調べで、このことに関する本人の説明から、金庫にてお金を保管するなどしていたことが明らかになり、磐田市教育委員会も加わって現金管理の実態調査を開始した。その作業には大変時間がかかった。その後、すべての校納金諸会計についても調査を行った。11月7日(日曜)になり、本人が説明に窮し、私的流用を行ったことを認めたので、その日の内に警察と静岡県教育委員会(静西教育事務所)に連絡した。そして、これまで警察や静岡県教育委員会と連携しながら磐田市教育委員会は調査を継続してきたところである。
今回の事故において、校納金を適正に使い、適正に会計処理する立場の校長が、当該事務職員を信用し、一部通帳の出金入金の確認を怠っていたことや、会計簿をつけさせていなかったこと、また領収書の控えを取らせていなかったこと等は、職務上の義務を果たしていなかったと言わざるを得ないことである。校納金は、保護者の皆さんが一生懸命働いて得た収入の中から、子どものためにと、他に買いたいものがあっても我慢して、あるいは子どもに我慢させて校長先生に預けた大切なお金だと思う。私たち公務員は毎月安定的に給料が入ってきているが、世間の皆さんの中には収入を得るのに大変な思いをしている方がいる。そういうことが本当の意味で分かっていたならば、当該事務職員は、校納金を自分の遊びのために使うなどということは考えなかったと思う。各学校の校長も、保護者の大切なお金なのだということを理解して慎重に管理しなければならない。磐田市教育委員会としてはこの度の懲戒処分を真摯に受け止め、今後は学校に勤務する教職員が、県民市民の信頼回復に向けて目に見える形で努力していかなければならないと考える。
今後は、平成22年12月21日付校納金取扱い指針による対応をするよう学校に指導した。また、静西教育事務所から常に指導をいただいている、わいせつ、交通事犯、体罰の根絶に加えて情報の厳重管理についても徹底に向け努力しなければならないと考える。本日午前中に臨時校長会を開催した。また、豊田南小学校では明日夕方、PTA総会を開催し、保護者の皆さんに謝罪と説明、今後の対策を申し上げるとのことである。そこには教育委員会からも出席する。不祥事関係は以上である。

2

長い2学期が、22日又は24日に終了する。各学校では暑い夏に2学期が始まり、熱中症等を心配していた。それもしばらく続いたが、過ごしやすい季節に変わり12月のこのごろは寒くなった。各学校では大切な学習はもちろん、各行事に子どもたちが活躍した。運動会、合唱コンクール、市内陸上競技大会、部活動新人戦、持久走大会等、学校生活の大きな節目となったことと思う。こうして終業式を迎えられることは、大変嬉しいことである。対外的な面でも子どもたちの活躍が見られ、ありがたく思った。何よりも、子どもたちに大きな事故がなかったことがよかったと思う。

3

国の35人学級施策について、国は当初1、2年生を35人学級にしたいと予算をつける計画だったが、報道によれば1年生のみの予算しか付けられないとの方向性を示している。文部科学省からの正式な通知はまだ先だが、現在の状況では恐らくは1年生だけになるものと考えられる。そのときは、2年生は今までどおりふるさと先生で対応して磐田版35人学級を行っていくこととなる。おそらく7人ぐらいのふるさと先生の配置増になると考えている。当初予定していたとおりに1、2年生に国の35人学級施策がない場合では13人程度の見込みであったが、現状では20人程度になると考えている。

4

子ども手当についてと校納金等の滞納者についてである。学校給食費などの滞納者については、来年度の子ども手当から天引きできる仕組みを導入するよう、来年の通常国会に提出する法案に盛り込む方針であるということである。今後の動向に注意し、場合によっては条例改正や保護者の同意が必要になることも考えられるので、事務局として研究していきたい。

質疑・意見

なし

事務局長が報告したもの(報告事項)

「11月市議会の代表・一般質問(教育委員会関係)について」

平成22年11月市議会定例会における教育関係の一般質問について報告する。今回は5会派が代表質問を、5人が一般質問を行い、うち5会派、3人から家庭教育、特別支援教育、放課後児童クラブ、小中一貫教育、学校施設整備等について質問があった。質問と答弁については、資料のとおりである。

質疑・意見

なし

教育委員会が決定したもの(議決事項)

「磐田市費負担臨時的任用教員の勤務条件等に関する要綱の制定について」

(学校教育課長)
この要綱が必要になった理由は、既に平成17年度からふるさと先生を実施しており、市費教員の勤務条件等については条例、規則で規定しているが、欠員が生じた場合に代わりに臨時的任用が必要であるにもかかわらず、その部分が整備されていなかったので今回改めて要綱で定めようとするものである。
ふるさと先生と臨時的任用教員とを比較して説明する。給料は195,000円(月額)で、これはふるさと先生の最低給料に設定した。大卒、教職経験1年未満の者という位置づけである。県費講師とも同等である。17条には通勤手当を、18条には特殊勤務手当を、19条には期末手当を、20条には義務教育等教員特別手当を、21条には教職調整手当をうたった。20条は、部活動等で休日に引率することがあるので、そのための手当である。教員は時間外手当がないので、21条の教職調整手当がある。短期の任用であるので、扶養手当や住居手当、勤勉手当はなしとしている。休暇関係はすべて、ふるさと先生と同じである。要綱は1月1日から施行したい。今後例規審査委員会にかけるので、中身の変わらない範囲の字句等の修正があることを承知いただきたい。

質疑・意見

Q 具体的に1月から予定があるのか。
A 小学校で予定がある。1月1日から新規の方にお願いする。候補者4名から1名に絞っているが、現在、教育支援員として当該校におり、校長の意見も参考に、教育委員会として面接等をしながら任用していきたい。
Q 支援員が対象になることは、よくあるのか。
A ありえる。年度途中に人を探すのは至難であり、免許等の関係からも県費講師に入ってもらう場合もある。
Q ふるさと先生が何らかの事由で来られなくなった場合の補充ということか。
A そうである。これまでは一度もなかった。
Q 1月から任用する方の採用期間は1年間か。
A 残任期間となるので、3カ月である。
Q それは、会計年度という扱いか。年度を越えて2年3年ということもあるのか。
A 基本的には年度末をもって終了となるが、よほど優秀であれば、4月から正式なふるさと先生として受験していただければと思う。

審議の結果、本議案は原案どおり承認された。

事務局各課から報告したもの(報告事項)

1 教育総務課

「要保護、準要保護児童生徒の認定について」

(教育総務課長)
12月1日現在の要保護、準要保護児童生徒の認定については配布資料のとおりである。

質疑・意見

なし

「文部科学省研修生来磐について」

(教育総務課長)
文科省では将来の活躍が期待される若手職員に対し、地方教育行政の現場を体験させるため研修を行っている。本年も当市に依頼があり、研究振興局から1名を受け入れて3週間の現場研修をしている。

質疑・意見

なし

「小児生活習慣病予防講演について」

(幼稚園等支援担当参事)
養護教諭に昨年度の特定検診の結果を説明した。地区別の結果を話し、中学校区単位のグループワークに役立て、今後の予防対策を話してもらった。

質疑・意見

なし

「就園指導」

(幼稚園等支援担当参事)
来年度の入園児や在園児に対し、幼稚園23園と関係機関が支援をつなげるための打合せを現在行っている。

質疑・意見

なし

2 学校給食管理室

「学校及び保育園給食地産地消講演会について」

(学校給食管理室長)
年末の押し迫った開催日であるが、皆様の協力により、今日現在203名の申込みがあった。講演会場の席が一杯になり、感謝している。

質疑・意見

なし

3 児童青少年育成室

「若草会講演会について」

(児童青少年育成室長)
青少年健全育成会福田支部の主催で実施した。思春期に差し掛かり不安や迷いが増える中学生が講師の体験談を聞くことで、自分の人生に夢や希望が持てる機会にするという趣旨である。元高校教師でエッセイストの宮本延春さんに講師をお願いし、「オール1の落ちこぼれ、教師になる」というテーマでお話をいただいた。講演会には福田中学校の全校生徒のほか、保護者や一般の方も含め約700人が聴講し、大変有意義な講演会となった。

質疑・意見

なし

「あいさつ運動について」

(児童青少年育成室長)
1月12日、豊岡地区内の小中学校で登校する児童生徒にあいさつや声かけをする。健全育成会豊岡支部の活動の一つである。年9回を予定している。参加者等は資料のとおりである。

質疑・意見

なし

4 学校教育課

「特別支援学級の拠点校化の見直しついて」

(学校教育課長)
これまで拠点校化の方向に努力してきたが、10月19日に県教育委員会から改めて通知があり、2人以上での開設ということは変わらないが、「拠点校化」という文言は取れた。よって、過去に行った通学区域規則の改正については、改めて元に戻す作業をこれから進めていく。3月には県教育委員会へはかることとするが、基本的には元に戻ると理解していただきたい。

質疑・意見

Q 教育委員会だよりに出た後に見直しが決まったと思うが、市民の意識、反応は。
A 対象となる保護者とは直接面談を行って、いち早く変わったことをお伝えしている。ホームページにすぐに掲載し、広報にもその旨掲載した。

「小中主幹教諭・教務主任研修会について」

(学校教育課長)
小中主幹教諭・教務主任で、来年度の教育課程編成に向けて情報交換を行った。小学校では、新学習指導要領の全面実施ということで、授業時間が現行より増える中で、充実した教育活動が出来るような教育課程の工夫を中心に行った。

質疑・意見

なし

「第2回特別支援連携協議会について」

(学校教育課長)
年2回の協議会である。医療・保健・福祉・労働・教育等の関係機関が連携し、障害のある幼児児童生徒に対する支援体制が少しでもよくなるよう話し合う機会である。今回は、早期発見、早期支援に向けた連携のあり方で、具体的には1才6か月児健診等で早期に発見し、それが幼稚園等に継続して支援がつながることを中心テーマとして話し合いたい。

質疑・意見

Q 1才6か月児健診の受診率は。
A 97、98%である。接触できない方にも、何らかの方法で接触できている。

5 中央図書館

「中央図書館及び豊田図書館の資料点検期間について」

(中央図書館長)
平成22年度の中央図書館及び豊田図書館の資料点検期間を定めるものである。中央図書館は平成23年2月1日(火曜)から2月6日(日曜)までの6日間、豊田図書館は同2月22日(火曜)から2月27日(日曜)までの6日間を、資料点検期間として休館をお願いするものである。

質疑・意見

なし

「本のリサイクル市について」

(中央図書館長)
中央図書館では1,305名の入場があった。福田図書館では140名の入場があった。

質疑・意見

なし

「子どもと読書講演会について」

(中央図書館長)
12月4日(土曜)、松居直氏を講師に迎え、「絵本のちから」を演題に講演をしていただいた。150名入る会場で140名の入場があり、盛況であった。

質疑・意見

なし

「豊岡図書館の移転に伴う臨時休館について」

(中央図書館長)
12月13日(月曜)から平成23年2月25日(金曜)まで休館する。移転工事・備品入札等は終わっており、現在は、豊岡支所の内部の改造にかかっている。作業は予定通り進んでいる。

質疑・意見

Q 移転に関し、その後、トラブルはあるか。
A 特に苦情等はない。現図書館の土地の入札については、地元から買取りの話が出ており、もし地元が落札したならば、建物を残していただきたいという話はある。
Q 市政懇談会でも住民から意見が語られていたが、それはそれとして、粛々と進めていくということか。
A 現建物の老朽化や駐車場の少なさ等から、豊岡支所に移転することが望ましいと考えている。

「各種イベントの開催について」

(中央図書館長)
子どもかべしんぶん展示会など、さまざまな催しを開催している。企画展「美しい日本の自然と心を描く」については1月9日まで開催しているので、ぜひお越しいただきたい。

質疑・意見

なし

6 文化財課

「旧赤松家図書蔵整備事業について」

(文化財課長)
1月末の完了予定であったが、年末にきて瓦を葺く職人の確保ができていない状況となり、2週間ほど工期が延長になる。契約変更を行うが、金額に変更はない。

質疑・意見

なし

「磐田市指定文化財(無形民俗文化財)の行事について」

(文化財課長)
八王子神社米とぎまつりは、昼頃から今之浦川に下帯姿の男衆が入り、棺の米を研ぐものである。豊田の大飯まつりは、初嫁が飯を食べて五穀豊穣を願うものである。時間があれば覗いてみてください。

質疑・意見

なし

「地震特番の放映について」

(文化財課長)
車輪が見つかったことでテレビに報道された。それをきっかけに特番を組むことになった。主な内容は東南海地震のことで、放映は1月16日(日曜)である。市内の関係では車輪と、歴史文書館の企画展「巨大地震からの警告」が取材対象になった。

質疑・意見

なし

情報発信元

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