教育長の言葉と令和4年度の主な教育施策等の紹介
冷暖自知

令和4年度は飛躍の年であります。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新しい生活様式の中で、子どもたち、教職員は頑張ってきました。心から感謝します。修学旅行などの行事ができなかったり、学校閉鎖を行ったりしなくてはならないこともあり、子どもたちや教職員の皆さんには、辛く、苦しい思いをさせたのではないでしょうか。薬やワクチンの開発が進み、日々刻々と変化しますが、コロナ対応は引き続き、これまでの各学校の実績を今年度も生かし、コロナ禍であっても新たなステージへ飛躍していくことを期待しています。
1人1台のLTEモデルの端末が配付され、思考ツールの利用やアンケート調査、インターネット情報の活用などが盛んに行われました。先生方の努力により、授業での活用も積極的に行われ、飛躍的な一歩を踏み出すことができました。ただし、コンピューターを使っていることが、学びが成立していることであると錯覚を起こすことがないように気を付けたいものです。冷たいとか暖かいとか知るには、実際に触ってみないと、本当に知ることはできません。深い学び、本当に知るとか理解することとは何か、しっかりと考えていくことが求められています。共に頑張りましょう。
「いのち」を大切にしたい。日常性に埋没し、明日も同じ日が続くと錯覚を起こしている私たち。瀬戸内寂聴が言う「切に生きる」ことができていない。「切に生きる」には、「冷暖自知」の姿勢が不可欠である。だから、子どもたちの「いのちの物語」を大切にできる。
これまでしてきたこと、していること、これからのこと(令和4年4月現在)
1.これまでに進めてきた主な事業
(1)教育施策と学校教育
- 小中学校への「ふるさと先生」の配置 ~市費負担教員による35人学級の実現~(H17~H29)
- 学校(福田中・豊浜小・竜洋東小)校舎屋上への津波避難階段の設置(H24 )
- 校務支援システム(H24指導要録・通信票・出席簿等、H30超過在校時間の管理)を導入
- 小中一貫教育を全10学府(中学校区)で実施(H24~段階的に、H28~全学府で実施)
- 小1~中3までの「英語」モデルカリキュラム作成(H25)
- 全小中学校の校舎耐震化が完了(H26)
- 全小中学校をコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)に指定(H27)
- 磐田北小学校プール施設の改築(H29)
- 磐田北幼稚園園舎の改築(H29)
- 磐田市アレルギー対応の手引きの作成(H29)
- LD(学習障害)等通級指導教室の拡充(H30~)
- 磐田なかよしこども園の開設(H30新築工事、R1保育開始・園庭整備)
- 小中学校の施設整備(H30~R1体育館照明LED化、R1トイレ暖房便座化・普通教室エアコン設置)
- ラグビーW杯に合わせた国際理解の促進(R1)
- 放課後児童クラブの施設拡充《H2午前7時37分クラブ、R午前2時50分クラブ》
- 「ふるさと礎プラン」 ~校長経験者4人による若手教員へのサポート体制の構築~
- 大型モニター・書画カメラを小・中学校全学級へ導入(H29~R2)
- 岩田こども園の民営化(R3)
- ながふじ学府小中一体校開校(R3)
- 東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせた国際理解の促進(H29~R2)
※将来を担う子どもたちのために市全体で取り組む事業
- ジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦
- 広島平和記念式典への小中学生派遣
- 海外への中学生派遣
- 家庭教育と青少年支援の充実
(2)図書館と文化財
- 電子図書館による貸出サービスの開始(H29)
- 中央図書館及び福田図書館へのWi-Fiの設置(H30)
- 英語多読・健康医療情報コーナーの設置(H30)
- 国立国会図書館視覚障害者用データサービスの利用開始(R1)
- ブックスタート事業・茶の間ひととき読書活動《乳幼児期からの読書推進》
- デジタルデータベース閲覧サービス提供(国会図書館、法律情報、新聞記事)、県立図書館配本サービス
- 文化財・民俗資料等保存活用啓発事業《訪問歴史教室や施設見学・講座の開催》
- 指定文化財保存事業《修繕費助成、調査及び指定、民俗文化財の映像化》
2.現在進めている主な事業
(1)教育施策と学校教育
🔴教育総務課
- 向陽学府小中一体校の推進(R2~)
- 小中学校の施設整備(R4~屋上防水改修・トイレ改修)
- 小中学校の特別教室へのエアコン設置
🔴学校給食課
- 給食材料への地産地消の拡大(H29~)
- 食物アレルギー対応の充実(H24~段階的に実施)
🔴学校教育課
- GIGAスクール構想(1人1台端末)による個別最適・協働的な学びの充実(R3~)
- 市費負担教員「ふるさと先生」の配置《小中一貫教育の推進と生徒指導の充実》
- 教育支援員の配置《子どもへのきめ細かな支援を充実》
- 外国人児童生徒支援の拡充
- S.P.E.A.Kプロジェクト《中3対象に、市ALTが英会話の力を調査》
- e-S.P.E.A.Kプロジェクト試行(R5から本格実施。学府内の小6児童が英語で交流。)
- 小学校低学年に対する「英語」モデルカリキュラムとモジュール学習の実施
- そろばん学習・道徳・食育学習・プログラミング教育・国際理解教育
- スクールソーシャルワーカーの配置
🔴中央図書館
- 地域に根差した各図書館の特色づくり
- 電子書籍サービスの充実
- 読み聞かせ等のボランティア、視覚障害者サービス協力員の育成
🔴文化財課
- 遠江国分寺跡(国の特別史跡)の整備《木装基壇や燈籠の復元、四阿等の建設に向けての設計及び環境整備》
- 旧見付学校附磐田文庫(国の史跡)保存活用計画の作成
- 開発事業(店舗建設、こども園、道路改良事業等)に伴う遺跡の発掘調査及び整理作業
- 歴史文書館企画展等のイベントの開催
- 古文書ボランティアによる古文書解読作業
(2)図書館と文化財
- 電子書籍サービスの充実
- 読み聞かせ等のボランティア、視覚障害者サービス協力員の育成
- 地域に根差した各図書館の特色づくり
- 文化財保存活用地域計画の作成
- 遠江国分寺跡(国の特別史跡)の整備
《木装基壇や燈籠の復元、四阿等の建設に向けての設計及び環境整備》 - 開発事業(店舗建設、こども園、道路改良事業等)に伴う遺跡の発掘調査及び整理作業
- 旧見付学校附磐田文庫(国の史跡)保存活用計画策定に向けての調査
- 歴史文書館企画展等のイベントの開催
- 古文書ボランティアによる古文書解読作業
3.これからの課題
- 学府一体校の推進
- 幼児教育と学校教育の一層の理解に基づいた円滑な接続の推進
- 図書館資料の充実と中高生・高齢者の利用の促進
- 文化財関連施設・史跡等の適切な維持管理と利活用の推進
- 学校給食施設のあり方の検討
- いじめ・不登校・児童虐待など、「こころの健康観察調査」等を利用した積極的対応
⇒ 子ども一人一人の「いのち」を大切にしていきます。
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