遠江国分寺跡整備工事の様子
ページ番号 1012836 更新日 2025年4月15日
遠江国分寺跡でおこなわれている再整備工事の様子をこのページで随時お知らせします。
令和6年度 特別史跡遠江国分寺跡 塔・回廊基壇整備工事が完了しました
令和6年度に整備を実施した塔・回廊(南西部)の木装基壇が完成しました。遠江国分寺の歴史や基壇、礎石の大きさを是非現地で体感してください。
塔
- 天平13年(741)、聖武天皇は「国分寺建立の詔」において七重塔を建てるように命じており、自身が金文字で写した金光明最勝王経を納めたいとも述べています。
- 遠江国分寺跡には、直径約2mの心礎(心柱を支える礎石)と側柱礎石(南東部)が1基残されており、奈良時代に建てられた塔の大きさをうかがい知ることができます。
- 発掘調査では、東西17.8m×南北17.9mの木装基壇が確認されました。
- 整備工事では、奈良時代の遺構を保護したうえで、1/1スケールの木装基壇を復元しています。
- 塔基壇では、奈良時代の礎石を現地で見学できるよう、劣化防止のために保存処理したうえで露出展示しています(このため、塔基壇は他の基壇よりも低く整備されていますが、本来はもっと高い基壇であったと考えられます)。
- 現存する心礎と側柱礎石1基以外の失われた15基の礎石は、擬石コンクリートで復元し補っています。
- 基壇上面は、塼敷(塼=古代のレンガ)で整備しており、塔の壁部分には黒い塼を敷くことで間取りを平面的に表示しています。
回廊
- 遠江国分寺の回廊は金堂と中門をつなぎ、金堂正面の儀礼空間を四角く囲むように建てられていました。
- 発掘調査では、幅9.1mの木装基壇が発見されており、幅広であることから複廊型式(回廊の中央に壁があり、外と内に分かれている型式)であったと推測されています。
- 令和6年度には、南西部分の一部を整備しましたが、引き続き残りの部分についても整備を進めていく計画です。
令和7年度には、中門と回廊(東側)の整備工事を進めていきますので、完成を楽しみにお待ちください。
令和6年度 再整備工事の様子
令和6年度の工事は完了しました。工事期間中にはご理解・ご協力をありがとうございました。
2月
1月
12月
11月30日(整備工事現場見学会)
11月9日(国分寺まつり)
11月
10月
9月
7月
令和5年度 特別史跡遠江国分寺跡 金堂基壇整備工事が完成しました
令和5年度に実施した金堂基壇の整備が完成しました。遠江国分寺の歴史や基壇の大きさを是非現地で体感してください。
- 金堂は、国分寺の本尊が安置された中心的な建物で、様々な儀礼の場でもありました。
- 調査により、金堂は東西約33.5m×南北約22.9mの木装基壇であったことが判明しました。
- 整備工事では、かつての遺構を地下に保存したうえで、その直上に1/1スケールの木装基壇を復元しています。
- 全国の国分寺の中でも木装基壇の金堂を復元した事例は、遠江国分寺跡が初めてです。
- 金堂南正面では石階段が発見され、工事でも当時の様子を復元して整備を行っています。
- 基壇上面では、礎石(柱の土台)や塼敷(塼=古代のレンガ)を整備しました。当時の様子を復元しつつ、金堂建物の間取りを平面的に表示しています。
- 整備に使用した礎石のうち4基は、かつて金堂に使用されていたものと伝えられています。
- 塼の裏側には、地元小学生や工事見学会参加者のメッセージが記入されています(塼はメッセージ記入面を下にして配置しているため、内容を見ることはできません)。
- 令和6年度は、塔跡にて木装基壇を復元整備していく計画です。
令和5年度 再整備工事の様子
令和5年度の工事は完了しました。工事期間中にはご理解・ご協力をありがとうございました。
2月
2月10日(金堂整備工事見学会)
1月
12月
12月(中部小学校マラソン大会)
11月
11月11日(国分寺まつり)
10月
9月
令和4年度整備工事報告と令和5年度整備工事計画
令和4年度整備事業では、遠江国分寺跡北側に位置する講堂と僧房の木装基壇を整備しました。講堂は僧が経典を学ぶ場で、僧房は国分寺の僧が生活を送った建物です。現地で復元された木装基壇を見て、奈良時代に建てられた寺院建築の大きさや雰囲気を体感できるようになりました。
遠江国分寺跡では引き続き整備工事を行い、令和5年度には寺院の中心建造物である金堂の木装基壇を整備します。金堂では建物の柱を支える礎石や、基壇正面に設置された石階段なども復元する計画です。
関連情報
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