子宮頸がん(HPV)
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨の再開について
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は平成25年4月から定期予防接種となったものの、同年6月以降、積極的勧奨が差し控えられてきました。しかし、厚生労働省の会議(厚生科学審議会)にて、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和3年11月26日に積極的勧奨の差し控えている状態が終了となりました。
これを受け、本市においても、令和4年度の中学1年生から高校1年生相当年齢の女子へ、4月当初に子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)予防接種予診票やHPVワクチンに関するリーフレット等を送付しました。
積極的接種勧奨の差し控えにより、接種の機会を逃した方には、公平な接種機会を確保するため救済措置接種(キャッチアップ接種)を実施します。対象者の方には、7月上旬に予診票をお送りする予定です。
接種に当たっては、事前に必ず厚生労働省のリーフレットを読み、ワクチンの有効性とリスクについて十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。
なお、HPVワクチンに関する詳しい情報は、厚生労働省のホームページをご覧ください。
- 厚生労働省のホームページ(子宮頸がんとHPVワクチン)(外部リンク)
- 厚生労働省のホームページ(HPVワクチンQA)(外部リンク)
- 厚生労働省のホームページ HPVワクチンの接種を逃した方へ(キャッチアップ接種のご案内)(外部リンク)
接種場所
子宮頸がん予防接種医療機関一覧をご覧ください。
対象者
小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子
※予診票は令和4年4月に中学校1年生から高校1年生の女子へ送付しました。小学校6年生で接種を希望される方には予診票をお渡ししますので、母子健康手帳をお持ちの上、こども未来課までお越しください。
※平成18年度および19年度生まれの女性は、定期接種の対象年齢を過ぎても、令和7年3月31日までは救済措置接種の対象となり無料で接種できます。
標準的な接種期間
中学1年生
接種回数
合計3回
持ち物
- 予診票・同意書(保護者が同伴できない場合 )※
- 母子健康手帳
- 健康保険証など(住所・年齢などを確認できるもの)
子宮頸がんワクチンに関するお知らせ
子どもが13歳になるまでは、必ず保護者同伴で接種してください。子どもが13歳以上16歳未満で、やむを得ず同伴できない場合は、同意書に署名をし、医療機関に提出してください。接種後に失神などがみられることがあるので、なるべく保護者同伴での接種をお勧めします。
接種するに当たっては、厚生労働省発行のリーフレットをよく読み、ワクチンの有効性と副反応について十分理解した上で接種してください。
厚生労働省からのお知らせ
接種するワクチンの種類・スケジュール
HPVワクチンは、不活化ワクチンです。
現在、公費で接種できるHPVワクチンは2種類(サーバリックス®、ガーダシル®)があります。
決められた間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。
【サーバリックス®】
標準的な接種方法:1か月以上の間隔をおいて2回注射した後、1回目の注射から6か月以上あけて1回行う。
上記の方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回行った後、1回目の注射から5か月以上、かつ、2回目の注射から2か月以上の間隔をおいて1回行う。
【ガーダシル®】
標準的な接種方法:2か月以上の間隔をおいて2回注射した後、1回目の注射から6か月以上あけて1回行う。
上記の方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回行った後、2回目の注射から3か月以上の間隔をおいて1回行う。
ヒトパピローマウイルス(HPV)について
ヒトパピローマウイルス(HPV)の子宮頸部への感染経路は、ほとんどが性交によるものです。性交によって子宮頸部に傷ができ、そこからウイルスが侵入すると考えられています。ウイルスに感染しても、多くの場合は自然消滅しますが、一部の人でHPVの感染が続き、その一部が前がん病変となり、数年から十数年間かけて子宮頸がんを発症してしまいます。
HPVワクチンの効果について
HPVワクチンは子宮頸がんの原因の50~70%を占めるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。また、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が確認されています。
副反応について
HPVワクチン接種後は、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
発生頻度 | サーバリックス(2価) | ガーダシル(4価) |
---|---|---|
50%以上 | 疼痛・発赤・腫脹、疲労感 | 疼痛 |
10~50%未満 | 搔痒(かゆみ)、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など | 腫脹、紅斑 |
1~10%未満 | じんましん、めまい、発熱など | 搔痒(かゆみ)・出血・不快感、頭痛、発熱 |
1%未満 | 注射部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 | 硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛・下痢 |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 疲労、倦怠感、失神、筋痛・関節痛、嘔吐など |
まれに起こる重い副反応
アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
ギラン・バレー症候群:両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐(おうと)、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
定期接種による重い副反応の場合には、法に基づく予防接種健康被害救済制度の対象になることがあります。
子宮頸がん検診について
この予防接種で全ての子宮頸がんを予防できるわけではありません。
早期発見のため、20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けましょう。
相談窓口
相談窓口が厚生労働省と静岡県に設置されています。HPVワクチンの接種などについて相談することができます。
接種後に、健康に異常があるとき
接種を行った医師または、かかりつけの医師にご相談ください。
接種について不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
静岡県子宮頸がん予防ワクチン総合相談窓口にご相談ください。
HPVワクチンを含む予防接種、その他感染症全般についての相談
厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口へご相談ください。
予防接種による健康被害救済に関する相談
こども未来課へご相談ください。
HPVワクチンを含む定期接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合、予防接種法に基づく救済を受けることができます。
健康被害救済制度については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
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情報発信元
こども部 こども未来課 子育てサポートグループ
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